富山県美術館で開催されている企画展、北日本新聞創刊140周年記念「エッシャー 不思議のヒミツ」に行ってきた。
エッシャー(マウリッツ・コルネリス・エッシャー)といえばトリックアートが有名なオランダの版画家だが、初期のイタリアの風景が描かれた作品から、計算された美しさのテセレーションやメタモルフォーゼ作品。依頼を受けて制作した蔵書票やグリーティングカード。もちろん騙し絵的なトリックアート作品と、初期から代表作、遺作となる最後の作品まで、約160点のさまざまな作品が展示されていた。
風景作品はその緻密さに、顔を近づけてじっくりと見入ってしまった。木版であんなに緻密な表現ができるんだな。テセレーションやメタモルフォーゼ作品は、どう計算するとこんな世界を生み出せるのか。トリックアート作品なんてもう言わずもがな。作品の前で小さな子が首を90度傾けて見ていたが、本当に不思議な世界観だ。
また、エッシャーの作品の中に入った気分になれる体験コーナーもいくつかあり、大人だけでなく子供も楽しめる展覧会になっていた。
作品を鑑賞しながらエッシャーならではの世界観とその魅力をたっぷりと楽しめる展覧会だった。
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