石川県立美術館と国立工芸館が共同で開催している「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 ―麗しき美の煌めき―」に行ってきた。皇室ゆかりの美術工芸品などを収蔵・展示する「皇居三の丸尚蔵館」の収蔵品による展覧会だ。
旧加賀藩主の前田家から皇室への献上品や、石川県出身の帝室技芸員や人間国宝による作品など、石川ゆかりの作品にくわえ、皇室に伝わった名宝や名刀などが展示。石川県立美術館では絵画や彫刻、書跡、刀剣が。国立工芸館では工芸が展示されていた。
藤原定信の『金沢本万葉集』は流動感あふれる奔放な筆使い。平安時代の書とは思えないほどの美しさを保っており、本当に和紙と墨ってすごいなと。
伊藤若冲の代表作の一つ『動植綵絵』は有名な「群鶏図」もあった。躍動感のある鶏の姿。真っ赤な鶏冠と生命感あふれる目。ダーク系の背景や鶏の羽とのコントラストが妙な生々しさを感じ、何とも心が惹きつけられらる。
近代工芸を代表する『鳳凰菊文様蒔絵飾棚』など、人間業とは思えないような繊細で緻密な細工が施された工芸品の数々には感動しっぱなし。
ほかにも狩野探幽や円山応挙、横山大観、海野勝珉など、有名どころの作品が多数展示。なかなか実物を目にする機会の少ない国宝や重要文化財含むな名品の数々が、こんなにも拝めるありがたい機会。これは一部作品の入れ替えがある来月からの後期展示も行かなければ。
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