メインで使っているカメラを新しくした。購入したのはリコーイメージングの「GR Ⅲx」。焦点距離40㎜相当の単焦点レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラだ。
GRといえば28㎜。GR DIGITAL Ⅲに始まり、歴代のRICOH GRシリーズを買い替えながら焦点距離28㎜相当をずっと使い続けてきた。しかし、最近はもう少し狭い画角がいいと感じるようになったため、使っていたGR Ⅲを下取りに出して購入した「GR Ⅲx」。これからは、この焦点距離40㎜相当をメインとすることに。
ある写真家が「焦点距離の好みは年齢に比例する」ようなことを言っていた。年齢が上がるにつれ、好みの焦点距離が長くなるという、いわゆる“焦点距離年齢説”だ。
若いころは広い視野でたくさんの情報を捉え、とにかく何でも吸収していく。しかし、齢を重ねるにつれて取捨選択しながら視野を絞り、ひとつひとつにじっくりと目を向けるようになる。そんな感じだろうか。
しばらく使ってみたが、40㎜という焦点距離の広すぎず狭すぎずといった画角は、背景を整理しながら主題をはっきりとさせる写真にちょうど良い気がする。広角のパース感や望遠の圧縮効果のようなドラマチックさには欠けるけれど、自然な絵を見たままに近い画角で気軽に撮ることができる。ただ、ややもすれば大味な写真になるかもしれない難しさもあるようだ。
まあとにかく、28㎜と40㎜とでは、被写体との位置関係、構図や切り取りかたなどが違うので戸惑うこともまだあるが、これからは新しい見方で、自分の撮りたいモノをこの焦点距離で楽しんでいこうと思う。
ちなみに焦点距離年齢説でいくと40㎜でも短いんじゃ？ なんて言わないように。大丈夫、GR Ⅲxには50㎜と71㎜のクロップ機能もあるので。
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