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元祖富山ブラックラーメンの西町大喜

富山のラーメンといえば富山ブラック。全国的にも有名になり、県内で富山ブラックラーメンを出しているお店は多い。その中で元祖とされているお店が、富山市の中心市街地にある「西町大喜」だ。昔と経営は変わっているけれど、屋号とレシピを受け継いでいるらしいので、元祖ということでいいのかな。

ここのラーメンのスープは醤油で真っ黒。粗挽きの胡椒もガンガンにかかって、とにかく塩っぱい。あまり万人受けのしない、好き嫌いの分かれる味だと思うのだが、富山ブラックラーメンの象徴的なお店だからか、観光客なども多く訪れている。

戦後復興期、肉体労働者たちが白米だけのドカ弁やおにぎりを持ち込み、チャーシューのたっぷり入った、濃厚で塩辛い味付けのラーメンをおかずとして食べていたそうだ。汗で失われた塩分を補給するという目的もあったのだろう。そんな硬派な味なので、万人受けしなくて当然か。

個人的には、もう少し食べやすい富山ブラックラーメンのお店へたまに行くけれど、何年かご無沙汰した頃に、思い出したように西町大喜へ。売りの味を強調するためなのか、なんだか、昔に比べてどんどん塩っぱくなっているような気がする。それとも、年齢を重ねた身体が危険信号を発して、そう感じるだけ?

緑青がふいた銅板の外壁で、こぢんまりとした、なんとも時代を感じさせる建物のお店と、終戦直後から受け継がれる伝統の味。また何年後か、思い出した頃に訪れてみよう。