富山市中央通りにある「HOKUGIN GALERIE MILLET(ギャルリ・ミレー)」。ジャン=フランソワ・ミレーをはじめ、コロー、ドービニー、デュプレなどのバルビゾン派や、写実主義の先駆者クールベなどの絵画を展示している美術館だ。
ミレーといえばバルビゾン派を代表するフランスの画家で、『種をまく人』や『落ち穂拾い』などの農民画が有名。GALERIE MILLETにも、大作の『羊の毛を刈る女』をはじめとする“本物”が何点も常設展示されており、展示作品は、年に一二度ほどテーマに沿って変更されるので、その都度寄っている。
この美術館は、中心市街地の賑わい創出と芸術文化の振興を目的として、2012年、富山市中央通りに開設された。美術館といえば、何か目当ての展覧会があってわざわざ行くことが多いけれど、商店街にあるGALERIE MILLETは、出かけたついでにぶらりと寄れるので、街中で気軽に“本物”のミレーと逢うことができる。
そんな、素敵んぐなコンセプトの美術館なのだが、今の中央通りはシャッター通りとなって久しく、残念ながら歩いている人も少ない。昔はデザイナーズブランドのお店などいろいろあり、若者の街という感じで人通りも多かったのに。寂れてからずいぶん経つよね。
これまでも賑わい回復のため、いろいろとやってきたようだが、今度は、すでに建設中の複合ビル内に、大規模なスケートリンクを整備するそうだ。確かにフィギュアスケートの人気はあるし、近くの総曲輪通りで毎冬やっていたエコリンクにも大勢の人が来ていたけれど……。今度こそ賑わい回復がなるのか。大丈夫かなぁ。
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