安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第23巻。角川書店の『月刊ガンダムエース』で、2001年の創刊号から約10年間にわたり連載されていたTHE ORIGINのコミックも、この第23巻で完結となった。
この『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、安彦良和が作画監督およびキャラクターデザイナーとして関わった、アニメ版の『機動戦士ガンダム』とは内容が少し違う。
従来あったいろいろな設定は見直され、矛盾点が修正されている。そして、必要のないエピソードをカットしたり、重要なエピソードは深く掘り下げたりと、安彦良和の独自の解釈で、ガンダム史を再構築して描かれている。
また、過去編として、シャアとセイラ兄妹の幼少期からの物語に絡め、一年戦争開戦へ至るまでの、アニメ版では語られなかったエピソードなども丹念に描かれている。まさに安彦良和によるガンダムの“THE ORIGIN”だ。
最終巻となる第23巻を購入後、あらためて第1巻からじっくりと読み返してみた。読み進めていくうちに、子供のころのあの気持ちがふつふつとよみがえり、エンディングにかけての盛り上がりには、熱く込み上げてくるモノがあった。
こんなに素晴らしいクオリティの作品を、約10年間にもわたって、本当にお疲れさまでした。と思ったら、最終巻と同時発売の公式ガイドブックに『アルテイシア 0083』という作品が掲載されている。一年戦争後のセイラを追った短編のようだが、これで終わっていなく、今後の『月刊ガンダムエース』の方で続きが掲載されるらしい。
嬉しいことに“THE ORIGIN”は、もう少し続きが楽しめるようだ。
アルテイシア 0083ってカイがセイラに会いに行くところからはじまるやつですよね・・・
そうです。休戦協定が結ばれてから3年後が舞台になっているヤツです。
公式ガイドブックに掲載されている分の続きは、月刊ガンダムエース3月号に掲載されるみたいですね。まとまればコミックも出してくれるかな〜と期待。