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チェンジリング

クリント・イーストウッドが監督の映画『チェンジリング』を観てきた。主演のアンジェリーナ・ジョリーが、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたことでも注目されていた映画。

ある日突然、9歳の息子が行方不明となり、必死に探し続ける母親。5か月後、警察の捜査により帰ってきた息子は別人だった。

この映画は、1928年にアメリカのロサンゼルスで実際に起きた、衝撃的な事件が元になっているらしい。なんとも信じられないような話だが、この事件について報じた、当時のロサンゼルス・タイムズの記事を、公式サイトから見ることができる。

記事には、アンジェリーナ・ジョリーが演じた、母親クリスティンや、息子ウォルターの写真も掲載されており、この衝撃的な事件が事実であることを実感させられた。

ところで、主演のアンジェリーナ・ジョリー。彼女の映画は、アクション系のモノしか観たことがなかったので、この内容でどんな演技をするのか楽しみだったのだが、さすがにアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるだけあって、言葉すら出ない迫真の演技。すごい女優さんだったんだね、今まで勘違いしていてゴメン。

また、この映画からは、事件当時のアメリカ西海岸の雰囲気がとてもよく伝わってくるように感じた。音楽や映像での過剰な演出などはなく、ファッションやメイク、街並みや小物、空気感や色彩を、ただ淡々と表現している。そして、主役の脇を固める役者陣も、その雰囲気にピッタリとあった素晴らしい演技。だからこそ、いわゆる禁酒法時代といわれる1920〜1930年代の、渾沌とした社会の雰囲気がストレートに伝わり、現在では信じられないような当時の事件に、リアル感を生み出し、映画の中に感情移入させられるのだろう。

この『チェンジリング』、アカデミー賞主演女優賞だけではなく、作品賞にノミネートされても良かったような気がするのだが。