金沢エムザで開催されていた「安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展」に行ってきた。昨年より始まった全国巡回展が北陸初開催。先月から開催されていたけれど、雪が酷かったり、年末年始がバタバタしたりと、終了間際になってやっと行くことができた。
安彦良和による「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」連載のため、2001年に創刊された『ガンダムエース』。THE ORIGINはもちろん表紙イラストも安彦さんの描き下ろしで、創刊号からずっと買い続けて、美麗なイラストを連載とともに毎号楽しんでいた。2011年にTHE ORIGINの連載が終了してしばらくすると雑誌の購入も止めてしまったので、個人的には“ガンダムエース=THE ORIGIN”な印象が強い。
本展は、そんな『ガンダムエース』の創刊、そして「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の連載開始から約20年を記念して開催されている、安彦良和完全監修による大規模展覧会だ。約500点以上の直筆イラストが展示され、多数の原画とともに作品の軌跡を楽しむことができた。
安彦さんって漫画でよく使われているペンではなく、全部筆で描いているんだよね。以前、Eテレで放送していた『浦沢直樹の漫勉neo』の安彦さん回で執筆の様子を見たときは、一本の筆であらゆる線を描いて美しい絵が生み出されていく様に、これはほんとうに神業だと思ったのを覚えている。
こういう原画展では、印刷に現れない微妙なタッチなどを見ることができるのが嬉しい。とくに安彦さんの筆による独特なタッチや滲み、トーンの使い方など、いろいろと見ることができた。あと、興味深かったのは、ホワイトがほとんど見られなかったこと。人によってはホワイトを効果的に多用することもあるようだが、安彦さんの原画には全然見られなかった。それであの絵が描けるんだからほんと凄いなぁ。
惜しむらくは、当初行こうと思っていた初日に別の用事が入り行けなかったこと。後日、初日の様子をテレビのニュースでやっており、なんと安彦さん本人が会場に足を運んで、来場者と記念写真を撮ったりしているのを見て、心底後悔した。あーーー、ほんとーーーーーに残念。
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