買い物などで街をぶらぶらしていて、ちょっと休憩をしたい時。ランチの後にもう一息つきたい時。そんな時に、最近ならコーヒーチェーン店でということが多いけれど、雰囲気の良さそうな喫茶店があると、そちらの方に引き寄せられて入ることもよくある。
富山市中心街をぶらぶらしている時、たまに寄るのは、西町交差点の角にある「純喫茶ツタヤ」。創業はなんと大正12年(1923年)ということなので、もうすぐ開業100年を迎える。富山のみならず国内でも、喫茶店としては老舗中の老舗だろう。
数年前に店舗が綺麗にリニューアルされたけれど、それでも変わらず郷愁が感じられるのは、100年近いお店の歴史からだろうか。なんとなく居心地のいい喫茶店。
先日も西町周辺へ行った時に寄ってきた。注文したのは、ツタヤオリジナルの「ツタヤブレンド」。窓際のカウンター席に座って、文庫本をお供にコーヒーを頂く。付き出しにはチーズが付いてくる。コーヒーの苦味とチーズのまろやかさがいい塩梅。ときどき文庫本から目を離し、窓の外の道を行き交う人や車、路面電車などを眺める。ほっと一息つける心地よい時間だ。
そういえば昔、「ほっと一息裕子です」という名取裕子のラジオ番組があったなぁ、なんて懐かしいことを思い出しながら、美味しいコーヒーを頂く休日の昼下がりだった。
フィードバック