
富山市の富山県美術館で開催されている企画展「石岡瑛子 I デザイン」に行ってきた。タイトルになっている「I(アイ)デザイン」は、石岡瑛子の自叙伝『私デザイン』から。
広告、舞台、映画など、表現のジャンルを超えて世界的に活躍したデザイナー石岡瑛子。原点ともいえる初期の東京時代の仕事を中心に、約500点を展示。ポスターやCM、雑誌や教科書からレコードジャケットのデザインに至るまで、石岡瑛子の世界が堪能できる。

石岡瑛子といえば、デザイナーとしてのキャリアを資生堂からスタートしているが、個人的にはパルコの広告の人。あと角川書店の人。一生懸命デザインを勉強していた頃に、そのあたりをいろいろと見たので、印象が強い。

広告に石岡瑛子自身のメッセージが添えられているモノがあったり、スケッチやメモ、細かく指示が書かれた校正紙なども展示され、制作意図やプロセス、こだわりなどがうかがえて、とても興味深かった。あとブックデザイン。こういうモノまでやっていたんだと、あらためてその仕事内容の幅広さを感じることができた。
常に「I(私)」をつらぬいた石岡瑛子。その考えや世界観をたっぷりと体感してきた。
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