富山市のフューチャーシティ・ファボーレで開催されている「画業50周年記念 わたせせいぞう展」に行ってきた。
わたせせいぞう画業50周年を記念して、代表作『ハートカクテル』をはじめ、懐かしい80年代から現在までの作品が展示。画業50周年に向け、2年の制作期間を経て完成した「暦を巡る冒険~東京こよみ~」全12作品もお披露目されていた。
また、富山の風景を描いた新作「春爛漫のカルテット」も目玉のひとつ。朝日町が誇る春の四重奏が、わたせせいぞうの世界に。富山の風景といえば、以前JRの広告に使われた、地元・高岡の雨晴海岸を描いた作品も好きだったけれど、そのポスターも展示されていて懐かしかった。
「東京こよみ」からは2点の原画も展示されていた。作品となっているジクレーのパネルと行ったり来たりしながら「原画ではこうなっているのか。ジクレーになるとここがこうなるのか。」と、とても興味深く何度も見比べていた。
代表作の『ハートカクテル』は漫画もアニメも見ていたし、『菜』も好きだった。CDジャケットや広告などでも作品はよく目にした。華やかな色彩と透明感、空気感のある作品は、わたせせいぞう独特なモノだ。
鈴木英人や永井博とともに80年代の若者を魅了した、わたせせいぞう作品。その頃から現在に至るまでずっと色褪せない、懐かしさとともに新鮮さも感じられる、そんな“わたせせいぞうワールド”をたっぷりと堪能してきた。
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