氷見市芸術文化館で開催されている「野生の息吹 動物写真家 岩合光昭+彫刻家 大森暁生 二人展」に行ってきた。動物写真家・岩合光昭と霊気を彫り出す彫刻家・大森暁生の二人展。
岩合光昭のゾーンには、絶滅の危機に瀕した動物たちの姿をとらえた「地球の宝石」シリーズの写真が展示。このシリーズは以前にも見たことがあるけれど、オーストラリアの作家・B.T.グリーブによるキャプションとともに、ひとつの物語を読み進めるように見ることで、動物たちのたくましさを感じ、自然環境を守ることの大切さを考えさせられる。
大森暁生のゾーンには、岩合光昭の写真集が参考になって制作されたという代表作「ぬけない棘のエレファント」をはじめ、鏡のギミックによりモチーフが浮遊して見える「in the frame」シリーズなどが。こちらもまた、どれも独特な“野生の息吹”を感じさせられる作品だ。
作品の展示も、照明や音響、展示方法などを工夫して、インスタレーション的な見せ方がされており、写真家と彫刻家、それぞれの視点で捉えられた“野生の息吹”が存分に表現された二人展だった。
会場となった氷見市芸術文化館は、昨年の秋にオープンしてから今回初めて行ったけれど、広いし綺麗だし、結構いいところだね。今後もいろいろと面白い展示があるといいな。
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