富山大和で開催されていた「MINIATURE LIFE展 ~田中達也 見立ての世界~」に行ってきた。ミニチュアアートの写真を、WebサイトやSNSで、2011年から毎日ずっと発信し続けている、ミニチュア写真家の田中達也。昨年は、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』で、昭和の雰囲気あふれるタイトルバックを手がけたことでも話題を呼んだ。
独自の視点で、日用品などを別のモノに“見立て”、そこにジオラマ用の人形を置くことで、ミニチュアアートの世界が生まれる。畳が畑で畳の縁が道路に、靴ブラシは実った稲に、ブロッコリーは森の木に、パンは新幹線に。普段見慣れているのモノが、さまざまなモノに見立てられ、全然違うモノなのに、なぜか納得してしまう。なんだか不思議な世界がそこには広がっていた。
会場内は老若男女、大勢の人で賑わっていた。やっぱり朝ドラ効果恐るべし。ドラマで使用された作品もいくつか展示されており、あちこちで「ひよっこ」の言葉も。みんなよく覚えているね。
代表作から新作までが約100点。写真だけでなく、実際のミニチュアもいろいろと展示されていたので、作品として完成された写真とは違う角度からも見ることができたのもよかった。この角度から見るのもいいかな、なんて考えながら……。あぁ、あとそれぞれの作品に付けられたタイトルも面白かった。
そして、WebサイトやSNSでは、今でも毎日写真がアップされ続けている。よくこんなにアイデアが続くなぁと感心。これからも、チェックは欠かせないな。
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