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大正時代の郵便局舎の中に古書店、ひらすま書房

歴史的に古いお店や建物が並んでいる射水市の荒町商店街。その中ほどの、旧小杉郵便局舎をそのまま活かした文化施設「LETTER」の1階に、古書店「ひらすま書房」がある。

大正13年に建築され、昭和42年まで小杉郵便局として使われていた建物が、今ではギャラリーや美術教室、そして古書店などに活用されている。しかし、中身が変わっても、レトロな郵便局のままの外観に、なんとなく懐かしさに駆られ、つい覗いてみたくなる。

ひらすま書房は、流浪の本屋として、イベントなどで古本のお店を開いていたが、今年の7月にこの場所で実店舗を構えた。5月に行ったイベントで、この建物のことは聞いていたけれど、これまではなかなか行く機会がなく、やっと訪れることができた。

入り口から足を踏み入れると、まず目に入る絵本などが置かれた大きな木のカウンターが、郵便局だった時代を彷彿させる。かつて、たくさんの手紙や荷物のやりとりがされていた様子が目に浮かぶようだ。

店内は、すっきりとレイアウトされた棚に、いろいろなジャンルの本が並んでいる。どちらかといえば、アートや食、生き方や暮らしに関連する古本が多いのかな。あと絵本や児童書とか。また、古本だけでなく、大型書店ではあまり扱っていない、小さな出版社から発行されているリトルプレスなども置かれていた。

欲しい本があって探しに行くというよりも、ふと立ち寄って、これまで知らなかった本との出会いを求めて行くような古書店だ。今回は、5年前のムック本を購入してきたけれど、ほかにも面白そうな本があったのでまた行ってみよう。

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