魚津市の新川文化ホールで開催されている「情景師アラーキーの凄い!ジオラマ展」に行ってきた。情景師アラーキーこと、ジオラマ作家・荒木智による、超リアルな極小“箱庭”の世界。過去最大となる50作品を持ち込んだ展示会ということで、その魅力が存分に堪能できる。
とにかくリアルなジオラマ作品を作る事で有名な、情景師アラーキー。今まではネット上で作品の写真を見ただけだったが、それでも充分に凄さは分かっていたつもりだった。しかし、実際に目に前で見てみると、よりいっそう、その緻密さや精巧さが感じられ、郷愁を誘うような世界観に魅了される。
昭和の情景やヨーロッパの風景、映画やアニメの世界など、多くの作品が前後左右どの角度からも眺められるようになっていたので、ひとつひとつをじっくりと見る事ができた。
バットモービルが停まっているゴッサム・シティが結構有名な作品だと思うし、世代的にガンプラ作品にも魅かれるものがあるけれど、個人的には昭和の郷愁が感じられる作品群がお気に入り。放置されて朽ちた自動車やオートバイ。バキュームカーや三輪トラック。港の片隅に捨て置かれた木造船。やきいもや西瓜売り。どれも遠い昔にどこかで見た事がありそうな、なんだか懐かしい風景。
いろいろな角度から観察してみると、どの作品にも、「あっ、こんなところにこんなものが」という発見がる。本当に細かなところまで作り込んであるので、写真で見るだけよりも実際に見た方が何倍もいい。やっぱり見に来て良かったぁ。
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