ミュゼふくおかカメラ館で開催されていた、昆虫写真家・栗林慧と媒体芸術家・西島治樹によるコラボ企画展、栗林慧×西島治樹「め・目・メ」展に行ってきた。
自身が改良を重ねて制作した特製のカメラやレンズを使用し、普通のカメラでは撮ることのできない昆虫の世界を撮影し続けている、昆虫写真家の栗林慧。アリの目で見た世界とも言われる、超深度接写カメラで昆虫をとらえた写真や、高速ストロボで、躍動感ある昆虫の一瞬をとらえた写真など、普段目にすることができない昆虫たちの姿を堪能することができる。
生き生きとした大迫力の昆虫たちの写真を見ていると、まるで自分が昆虫の世界に入り込こんだような感じになり、いつも虫を追いかけていた子供のころのワクワク感までよみがえってきた。
夏休みになれば、いつもクワガタやカブトムシを捕まえに行っていたっけ。家の周りにクワガタやカミキリムシ、カナブンなんかはいっぱいいたけれど、カブトムシはレアだった。山に連れて行ってもらったときは、カブトムシや近所にはあまりいない種類のクワガタが捕れて大はしゃぎだったな。
カマキリやバッタ、トンボや蝶なんかもよく捕っていた。ハンミョウとか素早く逃げるので追いかけて遊んでいたな。あとは水生昆虫ね。ゲンゴロウやミズカマキリ、タイコウチなんかもいた。タガメを捕まえた子はヒーローになれた。
今では、子供のころによく目にした昆虫たちを見ることはほとんどない。昔のように虫捕りをしないからというだけではなく、多分、探しても見つからないのだろう。いろいろと環境が整備され、生活は便利で豊かになった。けれども、今とはまた違う、昔の豊かさというのもたまに懐かしくなる。
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