春の大型連休も終盤、立山町へ出かけたついでに、時間があったので「称名滝」まで足を伸ばしてみた。称名滝には確か十数年ぶり。まだ若かったころは平気だった駐車場から滝までの坂道が、今回はずいぶんきつかった。運動不足か、それとも歳のせいなのか。
称名滝は、350メートルという日本一の落差を誇る滝で、富山県民には有名なのだが、県外の人にはどうなのだろう。いちおう日本一の落差ということで、国内外からの観光客も来ているいるようだが、滝好きでないと知らないのかもしれない。
この時期にはまだ雪が残っていて、奥の滝見台まで入れないこともあるようだが、今年は一番奥まで入ることができた。また、雪解け水が多い年だと、滝の水しぶきでびしょ濡れになった記憶があるけれど、この日は霧吹きほどの水しぶきで気持ちがいいくらい。やはり今年は雪が少なかったんだね。
雪解けで水量の増えるこの時期には、称名滝の横に、落差500メートルにもなる「ハンノキ滝」を見ることができる。こちらは称名滝よりも落差が大きいけれど、雪解けシーズンにしか現れないため、日本一の落差の滝として正式には認められていないそうだ。
称名滝は秋の紅葉シーズンが絶景で、見に来る人も多いと聞くけれど、称名滝とハンノキ滝によるV字滝を見ることができるこの時期は、秋の紅葉シーズンに負けず劣らずの絶景だ。この日は滝つぼに虹も現れ、とてもいい景色を堪能できた。
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