連休中に金沢まで足を伸ばしたついでに、金沢21世紀美術館で開催されている「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」に行ってきた。
篠山紀信といえば、アイドルとか、俳優とか、スポーツ選手とか、いろいろな著名人の写真を撮る人。あと、ヌードを撮る人。正直それくらいのイメージだったのだが、今回の写真展で、これまでにも多くの作品を目にしており、こんなに有名な写真をいっぱい撮ってきた人なんだなと、改めて気付かされた。
展示内容は、これまでに撮り続けられた中から厳選された作品が、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体-美とエロスとの闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日-東日本大震災で被災された人々の肖像)と、五つのセクションに別れて紹介されていた。
美術館という広いスペースに、限界まで引き伸ばされたであろう大きな写真パネル。その中には、その時代に輝いていた人物の一瞬が。被写体が持つ力なのか、写真の持つ力なのか、はたまたその両方なのか。ひとつひとつの作品の前で、魅入られたように立ち尽くしてしまう。いやぁ、いいモノを見せてもらった。
もうね、この写真展を見たあとだと、宮沢りえの写真集『Santa Fe』は販売禁止だとか、所持も禁止だとか、そういう今の時代がくだらないモノに思えてくるよ。
ところで、シルバーウィーク中ということもあってか、金沢21世紀美術館には大勢の人が訪れていた。ほかの観光名所も今年はとにかく人が多かったらしく、金沢市内のホテルも満室でなかなか予約がとれなかったそうだ。
そんなときには、富山のことを思い出してもらえると、ちょっと嬉しい。この日も高岡から金沢まで電車で行ったのだが、JRではなく第三セクター鉄道になって少し不便になったとはいえ、それでも40分ぐらいで金沢まで行ける。ホテルだってそんなに混んでないはずだし、金沢のついでに富山も味わえる。ということで、よろしければ……。
北陸は、福井まで。新潟まで。丁度、富山が抜けてますので是非伺いたいです。
石川も、そして富山も、意外といいところがありますので是非。