富山市西町の旧大和富山店跡地に建設された複合ビル「TOYAMAキラリ」。1階の富山第一銀行本店は6月に営業が始まっていたが、先週末に2階から6階の富山市ガラス美術館と富山市立図書館がオープンしたので、ちょっと見学に行ってきた。
建築家・隅研吾が設計を手がけた建物は、御影石やガラス、アルミなど、異なる素材のパネルを組み合わせた特徴的な外観。西町交差点が華やかになった感じだ。行った日は少し曇り空だったけれど、晴れた日に壁面に陽の光が当たると綺麗だろうな。
木材がふんだんに使われた内部は、5層のフロアを斜めに突き抜けた吹き抜けの構造が特徴的。吹き抜け全体を木材のルーバーで包み込んで、人の流れと視線を上へ上へと導くように配置されており、空間に温もりと広がりが感じられる。
学生の頃に、ここのような空間の図書館が近くにあったら、入り浸って勉強もいっぱいしただろうな。……多分、……おそらく、……きっと。
富山県でとれた杉材、アルミやガラス、和紙といった、県の地場産業による、さまざまな素材がふんだんに使用された「TOYAMAキラリ」。このあたりは、北陸新幹線の恩恵をあまり受けているような感じがしないけれど、富山らしさのある新しいランドマークに人が集まって、中心市街地も賑わうようになればいいね。
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