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特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦 ―シンクロする創造の源泉―

金沢21世紀美術館で開催されている「特別展 建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦 ―シンクロする創造の源泉―」に行ってきた。

19世紀から20世紀にかけてバルセロナを中心に活動した建築家のガウディ。1882年の着工以来、現在もまだ建築中のサグラダ・ファミリアをはじめ、グエル公園やカサ・ミラなど、多く作品がユネスコの世界遺産に登録されている。

一方、漫画家の井上雄彦は、『SLAM DUNK』、『バガボンド』、『リアル』など、多くの人気漫画作品でさまざまな賞を受賞。また、真宗大谷派東本願寺の依頼で親鸞の屏風絵を描くなど、漫画家の枠を超えた活動を行っている。

そんな二人の少々変わったコラボレーションな展覧会。あまり接点がなさそうな二人だし、いったいどんな内容なのかと、興味半分、心配半分で行ってきたのだが、これが想像していた以上に面白い展覧会だった。

建築学校に通っていた、まだ無名な時代のガウディ作品。そして、建築家として活躍してからの作品。細部まで書き込まれたデッサンやスケッチ、有名な建築物の模型など、見ごたえ充分。有名なサグラダ・ファミリアも分かりやすく解説されていた。また、椅子やドア、ドアの把手、窓飾りなどもあった。こういうモノも建築の一部と考えていたのかな。椅子は実際に座ることができたのだが、これが結構座りやすい。ちょっといいかも。

ガウディの作品と合わせて、井上雄彦によるガウディの物語や、ガウディという人物を表現したさまざまな作品が展示されていた。巨大な和紙に墨で描かれた作品もあり、迫力も満点。自分でガウディの作品を見て、いろいろと感じるだけではなく、井上雄彦の目と感性を通して表現された人間ガウディを見るというのが面白かったなぁ。

こういう展覧会では、あまりグッズを買わないけれど、今回は井上雄彦によるサグラダ・ファミリアが描かれたワックスペーパーのブックカバーを買ってきた。さっそく文庫本につけているのだが、シワがよってもいい味が出そうだし、手触りもよくって結構使いやすい。新書用にもう一枚買ってくればよかったかな。

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