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成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点

富山県立近代美術館で今月末まで開催されている「成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」に行ってきた。ウルトラシリーズ初期のヒーローや怪獣、メカニックなど、特撮モノのデザインで有名な成田亨。その有名どころから晩年の作品まで、創作活動の全貌に迫る約700点の作品が展示されている、見どころがいっぱいの回顧展。

会場に入ってすぐの、「ウルトラQ」や「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」のコーナーには、見覚えのある作品のデザイン画が。原案と最終デザインが並べて展示されているモノもあり、初期の案から最終案までどのように変わったのか見比べることができるのは面白かった。

その後も、「マイティジャック」や「突撃!ヒューマン!!」、「円盤戦争バンキッド」などの作品が続く。個人的にはこのあたりのデザインの方が、いろいろな制限を取り払って造形を突き詰めた感じがして好きかも。リアルタイムで観ていたら、結構はまったかもしれないなぁ。

会場後半にあった、西洋や日本・東洋の伝説上のモンスターのデザイン画もよかった。この成田デザインで、『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな感じの伝説上のモンスターがいろいろと出てくる特撮映画とか観てみたいかも。和モノの方がいいかな。

そういえば、一部で有名な「ウルトラマンの墓」が「鎮魂歌」と題された詩とともに、会場の奥まった場所にひっそりと展示されていた。円谷プロとのわだかまり。自らの手を離れ、思いとは違う方向へ進んでいるウルトラマンに対する嘆き。成田亨のウルトラマンに対する強いこだわりと思い入れがよく表現された、これもひとつの成田作品なのだろう。

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