小学館ビッグコミックスの『築地魚河岸三代目』第42巻。約13年続いた連載が終わり、東京の築地市場を舞台にした物語も、この第42巻で完結となった。
主人公は元銀行員の赤木旬太郎。魚に関してはまったくの素人だったが、妻の実家の築地魚河岸の仲卸「魚辰」の三代目を継ぐこととなった。悪戦苦闘しながらも、持ち前の食い意地と好奇心旺盛な性格で、築地の仲間たちにも助けられながら、一人前の築地魚河岸三代目へと成長していく。築地市場が舞台なだけあって、毎回いろいろな魚の情報が出てくるので、魚好きにはたまらない漫画だ。
築地市場といえば、一度だけ平日の場内に行った事がある。朝早くに行けば、活気あふれる築地の雰囲気を見学できたりもしたのだろうが、残念ながらその時は昼時だったので、魚がし横丁をうろついて昼食をとっただけだった。しかし、魚がし横丁にある店で、自分が制作した魚に関するグッズが売られていたのはちょっと嬉しかったな。
最終巻となる第42巻でも話題になっていたが、何年か後には築地市場の豊洲への移転が計画されている。現在の築地市場ものこり数年。移転後の豊洲市場や築地市場跡地がどうなるのかは分からないが、できればその前に現在の築地市場の雰囲気を感じに行きたいものだ。
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