金沢市のしいのき迎賓館で開催されている「ルーヴル美術館の銅版画展 カルコグラフィーコレクション」に行ってきた。レゴの世界遺産展に行った投稿を前回したが、その日金沢に行ったメインの目的はこちら。
ルーヴル美術館といえばパリにあるフランスの国立美術館。世界最大規模を誇る美術館として世界中から観光客が押し寄せる人気の美術館だ。一度は行ってみたい所のひとつだが、なかなか行く機会がない。
ルーヴル美術館の所蔵品は、絵画だけでなく、美術品や工芸品、彫刻など多岐にわたるが、今回の展覧会はルーヴル美術館カルコグラフィー室の銅版画コレクションのなかから、その貴重な版を使って、日本での特別公開のために刷られた銅版画約100点が展示されていた。
銅版画の魅力は、線の強弱や密度によって表現された緻密な描写。その線をしっかりと観察できるように、受付では虫眼鏡を貸し出していた。当然、虫眼鏡を借りて、それぞれの作品に描かれた繊細な線の一本一本までをじっくりと堪能。拡大して見ることで、作品や描かれているモノによって立体感を表現する線の描画方法が異なることがよく分かった。
いやもう考えられないくらいの緻密さで、銅板にこんな線を彫る技術も素晴らしいし、その繊細な線を正確に紙に刷り出す技術も素晴らしい。そんな技術の粋を尽くして生まれた最高の作品を間近で目にすることができ、ほんとうに至福のひとときだった。
会場の外、しいのき迎賓館の正面玄関前に展示されていたのは、今回の展示会とフランスつながりでコラボしていたルノーの車、ルーテシアとカングー。こちらの最新の技術で造られたフランス車も綺麗だねぇ。買えないけれど……。
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