ミュゼふくおかカメラ館で開催されている秋の企画写真展、「水中写真家・鍵井靖章写真展 なないろのうみ」に行ってきた。同館で、春から「地球・共生」をテーマに開催されている企画写真展の第3弾。今回の写真展が最終章。
会場内のエントランスでまず目に飛び込んでくるのが、捕食のために大きく口を開けたマンタの巨大なパネルだ。マンタに大接近して撮影したというこの写真で、一気に海の中へ引き込まれた感じになる。
色彩豊かな写真が続く「青い地球のカシュ」「海中散歩」、そして「夢色の海」のコーナーでは、いろいろな海の多彩な生物たちの写真が。海の中の音が聞こえてくるような写真がずらりと並び、ほんとうに海中で泳いでいるようだ。パステルっぽい淡い色彩の写真が集められた「夢色の海」のコーナーは、なんだか女子カメラっぽい雰囲気。
「ダンゴウオ」のコーナーでは、東日本大震災直後の岩手県の海に潜って撮られた写真が並ぶ。荒れ果てた海の中。そんな海の中でも生き延び、少しずつ生まれ始める小さな命たち。自然の恐ろしさと生命の力強さを感じられるコーナーだ。
また、今回の写真展を開催するために、春先に富山へ訪れ、まだ冷たい海に潜って撮影された「富山湾」のコーナーもある。地元でありながら、なかなか見る機会がない富山湾の海中風景も、なかなか興味深かった。
フィードバック