高岡工芸高校の青井記念館美術館で、藤子・F・不二雄の生誕80周年を記念した特別展「ドラえもんの生みの親 藤子・F・不二雄展」が開催されている。開催場所になっている高岡工芸高校は、藤子・F・不二雄の母校でもあり、我が母校でもある。学科は違うが、大先輩というわけだ。
展示会場内の壁面には、複製原稿が展示されている。『ドラえもん』や『パーマン』といった、だれでも知っている作品の名シーンばかり。モノクロ原稿だけでなく、2色原稿やカラー原稿も多い。下書き線やホワイトの跡、写植の影、着色した色の濃淡や紙のテクスチャーまで、しっかりと再現されており、ぱっと見複製だとは分からない。
子供の頃よく読んでいた『キテレツ大百科』や『T・Pぼん』、『エスパー魔美』も懐かしかったし、なんといっても『劇画・オバQ』の原画があったのは嬉しかった。
そのほかには、少年時代、学生時代、漫画家時代、晩年といったコーナーに別れて、投稿作品や色紙、小さい頃の写真や学校のアルバム、文集など、地元ならではのお宝モノがズラリと展示されている。
藤子・F・不二雄が描いた、高岡在住時の藤本家鳥瞰図なんてのもあったが、隣の空き地がもう、ドラえもんなどの藤子漫画に出てくる空き地そのまま! 昔はこんな空き地がいっぱいあったんだよなぁ。
隣接する高岡市美術館で開催されている「ドラえもんの科学みらい展」は、小さな子供連れのファミリーで大渋滞だったけれど、大人はこちらでのんびりと、懐かしさと感動に浸るのもいいかもしれない。
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