一部では「UFO神話のまち」として知られている、石川県羽咋市。そんな羽咋市にある「コスモアイル羽咋」。NASA特別協力施設であり、UFO企画の第一人者、矢追純一が名誉館長に就任している宇宙科学博物館だ。
館内には、過去の米ソによる宇宙開発競争の歴史そのものが。アメリカとして初の有人飛行を成功させた、マーキュリー宇宙船。アポロの司令船や月面着陸船。ボイジャー惑星探査船。旧ソ連の、モルニア通信衛星やルナ24号月面着陸船など。プロトタイプ機やバックアップ機、実物と同様につくられたレプリカなどがズラリと並ぶ。
なかでも、旧ソ連のヴォストーク帰還用宇宙カプセルは、実際に宇宙から帰還した実物が展示されている。大気圏への再突入の際に摩擦によって焼けた表面を、すぐ目の前で見ることができ、思わず興奮してしまった。
UFOに関する資料や、SETI(地球外知的生命探査)の紹介などもあるあたりは、たんなる宇宙科学博物館ではなく、UFO神話のまちらしい博物館というところだろうか。
ところで、どうして羽咋市がUFO神話のまちなのか。それは、UFOらしきモノが登場する『そうはちぼん伝説』という話や、UFOらしきモノによる神隠し伝説などが、地元に昔から伝わっていたことから、地域おこしとしていろいろ展開し、UFO神話のまちと呼ばれるようになったらしい。
ちなみに、この「UFO神話のまち」の仕掛け人は羽咋市の職員で、地元のお米「神子原米」をローマ法王に献上するという地域おこしで話題になった人物と同じ人だそうだ。
うちから羽咋に行く時は、ちょうど神子原を通って行く。この日も、直売所で神子原米のおにぎりと蕎麦で昼食をとり、コスモアイル羽咋へ行くという、地域おこしのはしごをした一日だった。
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