富山県水墨美術館で開催されている「生誕90周年記念 山下清展」に行ってきた。
山下清といえば、芦屋雁之助主演の『裸の大将放浪記』。日曜の夜9時からやっていた花王名人劇場で、年に何度か放送されるのを楽しみにしていた世代だ。まあ、あのドラマは、あくまでも山下清をモデルにしただけで、いろいろと脚色され、実際とはかなり違っていたらしいが、なかなか楽しいドラマだったなぁ。
そんなわけで、山下清展というものには興味があったので、今までにも何度か見に行ったことはあるが、今回の「生誕90周年記念 山下清展」ほどの規模のモノは初めて。
少年の頃の作品から始まり、放浪時代、画家として有名になってからの作品。その後のヨーロッパ旅行での作品や、最後の大作といわれる『東海道五十三次』。そして絶筆となった栞まで。作品の種類も、代名詞ともいえる貼絵だけではなく、ペン画や鉛筆画、水彩画や油彩画、陶磁器の絵付けなど、さまざまだ。
いくつかの作品には、山下清自身による、解説というかひとことが添えられていた。子供のような文だったけれど、なかなか深い言葉が多かったな。
有名で人気のある山下清展ということで、休日は人が多く混雑していたが、会場内を歩き回り、じっくりと観て、じっくりと読み、たっぷりと堪能してきた。
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