角川書店の「月刊ガンダムエース」にて、2007年の2月号から連載されていた、福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』。
2007年9月の単行本化から約2年。先月発売された『機動戦士ガンダムUC 虹の彼方に』上下巻で、全10巻。ついに終焉を迎える。
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の3年後となる、宇宙世紀0096年を舞台とした、宇宙世紀シリーズの正統なる新章『機動戦士ガンダムUC』。
宇宙世紀シリーズの新章というだけでなく、あの福井晴敏による小説! あの安彦義和によるキャラクターデザイン! あのカトキハジメによるメカニックデザイン! というのも、この作品の魅かれるところだ。
さて、『機動戦士ガンダムUC 虹の彼方に』上下巻では、長かった物語もこれで完結となり、ずっと引っ張ってきた秘密「ラプラスの箱」の正体が、ついに明らかに。
秘密を手にしたモノたちには、その処遇についての決断が迫られる。
ラプラスの箱とは、呪いか? それとも希望か?
そして、宇宙世紀シリーズ永遠のテーマともいえる、ニュータイプとは?
なお、この『機動戦士ガンダムUC』は、サンライズによるアニメ化が、すでに発表されている。1話50分、全6話構成のOVAとして、2010年春より、Blu-ray Disc、DVDでの展開のほか、インターネットでも配信されるそうだ。
小説も面白かったし、久しぶりとなる、宇宙世紀ガンダムのアニメということで、結構楽しみ。しかし、発表されているキャラクターの絵が、あまり安彦キャラっぽくないのと、1話50分で全6話というのは、原作に比べると、少し短いかな? というあたりは気になるが、とりあえず期待しておこう。
……ああ、ひとつ書き忘れた。予想はしていたけれど……リディ、許すまじっ!
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