コーヒーは世界で最も日常的な飲物。そのコーヒー発祥の地とされるエチオピアのコーヒーを取り上げ、農家の人々と貿易の現状についてのドキュメント映画『おいしいコーヒーの真実』を観てきた。
原題は『BLACK GOLD』。邦題の方は、同じドキュメントモノで、昨年公開されて流行った『不都合な真実』をオマージュしたのだろうか。
この映画でキーとなっているのは「フェアトレード」というワード。ただし、こういうメッセージ性の強いドキュメント映画に多いのだが、片方からの主張のみが描かれている。だから、この手の映画はいつも客観的に観るようにしている。できれば、もう少し詳しい双方の情報が欲しいものだ。しかし、フェアトレードについてをもっと知ってもらう、ひとつのきっかけになる映画ではあると思う。
ところで、規模は違うが、身近なところにも同じように不公平な現実があふれている。クライアントと下請けや孫請け。雇用する側とされる側。いつの世も、弱い立場の者が辛い思いを強いられる。
身近な所から少しずつ変えていくことで、フェアトレードがあたりまえとなり、お互いを尊重し、誇りを持って仕事のできる、住みよい世の中になって欲しいものだ。
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