映画を誰よりも愛し、独特の語りで私たちに映画の楽しさを教えてくれた〈映画の伝道師〉淀川長治。『日曜洋画劇場』の解説を32年にわたり務め上げ、「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」の台詞でも有名な方。
あの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」をもう一度……ということで、テレビ朝日の『日曜洋画劇場』の40周年を記念して企画されたDVD『日曜洋画劇場 40周年記念 淀川長治の名画解説』が、昨年末に発売されていた。
内容は、番組スタッフによって厳選された50本の淀川長治究極の解説集。映画本編はまったく収録されていないが、淀川長治による映画解説が50作品分収められている。また、特典映像として、現存するいちばん古い録画と、亡くなる数日前に、病院からスタジオ入りして収録された最後の解説も収められている。
このDVDのことは「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載コンテンツ「淀川おじさん。」のおかげで知ることができた。懐かしい解説映像が観られて、あの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」が50回聞けるとなれば、これはもう買わずにいられない。すぐにネットで探して購入し、じっくりと鑑賞。
淀川長治の解説は、どんな映画でも何か良い所を見つけ、それを分かりやすく、楽しく伝えてくれていた。本当に映画が好きだったのだろう。そして、その解説を聞くと「この映画が観たい」という気持ちがふつふつと湧き上がってくる。そんな素敵な解説者が、今はもういなくなってしまったのは寂しいことだ。
テレビ朝日|日曜洋画劇場- ほぼ日刊イトイ新聞 - 淀川おじさん。
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