「ハワイの本当の良さをアピールするCFを作ってほしい」。流葉爽太郎のもとに州知事からの依頼が飛び込んだ。観光PRではなく、現地の人々の誇りになるようなCF——爽太郎の出した答えは意外なものだった。現地に飛んだ流葉は一人のロコ・ガールをスカウトする。希望、挫折、そして再起へ……。さまざまな人々の想いをのせて、いまキャンペーンは走り始める!
喜多嶋隆『君を探してノース・ショア』(光文社、2007年)、カバー
喜多嶋隆の新刊、CFギャング・シリーズ『君を探してノース・ショア』が光文社文庫より。初期に8作。そして、復活してからは第9作目となるロングランシリーズ。帯に書かれている「シリーズ最高傑作」の文字どおり、このシリーズらしさの出た、とても良い作品だと思う。
復活してからも順調に刊行されているCFギャング・シリーズだが、今回の作品で初期に刊行されていた数を抜いた。まだまだ続きそうだし、是非続いて欲しい作品だ。
同じ光文社文庫から刊行されていたモノでライカ・シリーズがある。2作しか刊行されていないので、シリーズと呼べるかどうかは分からないが、こちらの復活も是非期待したい。2作しか刊行されていないということは、あまり人気がなかったのだろうか? 結構好きな作品なので、頻繁なシリーズ化ではなくても、また続きが読みたいものだ。
喜多嶋 隆のホームページ- 光文社
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