一色まことの『ピアノの森』第12巻。森の端という歓楽街で育ち、小さなころから森の中に捨てられた古いピアノを弾いて遊んでいた主人公の一ノ瀬海。ピアニストの父を持ち、自らもピアニストを目指す転校生の雨宮修平との出会い。かつて天才ピアニストといわれながらも、事故でピアニスト生命をたたれた音楽教師の阿字野との出会い。さまざまな人々との出会いを経てピアニストとして成長していく海の物語。
一時期休載されていたが復帰してからはゆっくりだが順調なペースで刊行されているので一安心。今回の第12巻では、海がいよいよ5年に一度ワルシャワで開催される世界最高峰のピアノ・コンクールであるショパン・コンクールに挑戦。
クラシック音楽をテーマとした漫画だと『のだめカンタービレ』が有名だが、あちらが楽しい音楽漫画だとすれば、こちらは感動する音楽漫画。まあ、どちらも好きなんだけどね。
一色まことの作品といえば『ピアノの森』の他には『花田少年史』が好きなのだが、今年の夏に実写映画化されて公開予定らしい。好きな作品だけに実写映画化となると楽しみ半分不安半分といったところか。
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