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君はジャスミン

喜多嶋隆の新刊、『君はジャスミン』が角川文庫より。タイトルに「ジャスミン」とあるが、花ではなく香りのほうで、今作は、さまざまな「香り」をモチーフにした、4本の短編集。

また、それぞれの物語の舞台は、湘南、ニューヨーク、シンガポール、ニューカレドニアと、最初の湘南以外、喜多嶋作品ではめずらしい場所が舞台となっている。

過去の記憶を思い出す、きっかけになることがある「香り」。もちろん、化粧品や香水といった、フレグランスの香りだけでなく、食べ物などのフレーバーの匂いなど、いろいろな香りと匂いでよみがえる思い出。

あらためて考えてみると、たしかに人生のさまざまな場面と、何かしらの香りが結びついていることが多い。今作の『君はジャスミン』は、そんな、ほろ苦かったり、甘酸っぱかったりした、〈人生の断片〉を思い起こさせるような作品だ。

バンカーなんか怖くない

喜多嶋隆の新刊、『バンカーなんか怖くない』が光文社文庫より。たった3本のクラブでゴルフの大会に出場する、日系ロコガールの物語、第2弾。

ハワイのゴルフ界で少し有名になった16歳の少女ユウだが、たった3本のクラブのうちの1本、SWを壊してしまってからスランプにおちいる。今回は、ユウのゴルフクラブにスポットを当てたストーリー。

第1弾が結構面白くて、シリーズ化を期待していただけに、第2弾の発売は素直にうれしい。少しずつ成長していくユウのストーリーを、十分に楽しむことができた。今回も大満足だったので、今後の続編にも期待したい。

ふたりでKIKIを聴いていた

角川書店より喜多嶋隆の新刊『ふたりでKIKIを聴いていた』。

3本の書き下ろし短編と、アロハ航空の日本語機内誌『スピリット・オブ・アロハ』、ハワイ専門誌の『アロハエクスプレス』、海とボートの雑誌『パーフェクトボート』などに掲載された、いろいろな短編が1冊に。

収録されている短編は、すべてハワイが舞台になっている。また、作者の実体験がもとになったストーリーも多く掲載されており、ハワイ好きとして知られる作者が、ハワイという土地と、そこで生活する人々をどんなに愛しているかを、とても強く感じ取れる1冊だ。

そんな、ハワイ・フリーク作家の喜多嶋隆が、約20年前に出した、ハワイでのコンドミディアム滞在記『喜多嶋隆のALOHA BOOK』。その最新版が、「喜多嶋隆のMy Hawaii My Room 〜今年もハワイに帰ってきた〜」として、インターネット上で展開するらしい。10月より本格オープンということなので、楽しみに待っていよう。

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