POCKET BASE - Category:Review

地元の高岡市民会館で、東日本大震災の復興支援も兼ねて上映された映画『エクレール・お菓子放浪記』を観てきた。

西村滋のロングセラー小説を原作に映画化したもの。戦中戦後の混乱期、孤児の少年がいろいろな人たちとの出会いと別れを繰り返しながら、成長していく様を描いた作品。

映画初出演となる子役、吉井一肇を主人公に、いしだあゆみ、林隆三、高橋惠子、遠藤憲一といったベテランが脇を固めている。

この映画は、宮城県石巻市などを中心として撮影され、2011年の3月10日に完成試写会が行なわれた。その翌日に、ロケ地でもあった東北地方を、未曾有の大震災が襲ったのはご存じの通り。

映画の中で登場した建物や自然は、大震災で大きな被害を受け、エキストラで出演するなど、この映画の制作に協力した地元の人たちの多くも被災している。

そのため、この映画は、昨年から全国各地で復興支援を兼ねた上映会が開催されているらしい。この日も、映画が始まる前に、林隆三のナビゲートで、ロケ場所として使用されていたが被災して跡形もなくなった劇場や、葦原などの様子が紹介されていた。

映画本編の方は、最後がちょっと強引な感じもしたが、それでも観て良かったと思える作品。多くの人に観てもらい、少しでも被災地のためになればと思う。

ALWAYS 三丁目の夕日'64

古き良き昭和の時代を舞台に、夕日町三丁目の住人たちを描いた映画『ALWAYS』シリーズの第3弾。前作『ALWAYS 続・三丁目の夕日』から約5年後となる、1964年を舞台にした『ALWAYS 三丁目の夕日'64』を観てきた。

前2作ともに面白かったこともあり、今作にも期待をしていたのだが、予想を裏切らず、安心して観ていられる、予定調和の上に成り立つ面白さ。こういうの結構好き。

タイトルにもなっている1964年の主な出来事といえば、東海道新幹線の開通や東京オリンピックの開催。当然これらは映画の中でも再現されている。晴れ渡った青空に、ブルーインパルスが飛行機雲で描く五輪マークの映像は、この時代のこれから成長していく日本を予感させるものだった。

1958年、1959年ときて、今作は1964年。前作から約5年が経ち、六子役の堀北真希もずいぶん大人っぽくなったし、淳之介役の須賀健太や、一平役の小清水一揮など、子供陣もずいぶん大きくなっている。

この子たちがもっと成長した、三丁目の次回作にもぜひ期待したい。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 第23巻

安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第23巻。角川書店の『月刊ガンダムエース』で、2001年の創刊号から約10年間にわたり連載されていたTHE ORIGINのコミックも、この第23巻で完結となった。

この『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、安彦良和が作画監督およびキャラクターデザイナーとして関わった、アニメ版の『機動戦士ガンダム』とは内容が少し違う。

従来あったいろいろな設定は見直され、矛盾点が修正されている。そして、必要のないエピソードをカットしたり、重要なエピソードは深く掘り下げたりと、安彦良和の独自の解釈で、ガンダム史を再構築して描かれている。

また、過去編として、シャアとセイラ兄妹の幼少期からの物語に絡め、一年戦争開戦へ至るまでの、アニメ版では語られなかったエピソードなども丹念に描かれている。まさに安彦良和によるガンダムの“THE ORIGIN”だ。

最終巻となる第23巻を購入後、あらためて第1巻からじっくりと読み返してみた。読み進めていくうちに、子供のころのあの気持ちがふつふつとよみがえり、エンディングにかけての盛り上がりには、熱く込み上げてくるモノがあった。

こんなに素晴らしいクオリティの作品を、約10年間にもわたって、本当にお疲れさまでした。と思ったら、最終巻と同時発売の公式ガイドブックに『アルテイシア 0083』という作品が掲載されている。一年戦争後のセイラを追った短編のようだが、これで終わっていなく、今後の『月刊ガンダムエース』の方で続きが掲載されるらしい。

嬉しいことに“THE ORIGIN”は、もう少し続きが楽しめるようだ。

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