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USB Type-Cケーブルといってもいろいろ

先日、Appleより発表されたiPhone 15シリーズだが、これまでのLightningからUSB Type-Cのコネクタへ変更されたことで、一部界隈では結構歓迎されている感じだ。しかしUSB規格の方は、ProモデルがUSB 3なのに対して無印モデルはUSB 2なので、大容量データを高速転送したい層はProモデルを買ってね、ということなのだろう。

無印モデルの方は、コネクタ形状をUSB Type-Cに変えるだけでお茶を濁すより、コネクタそのものを無くし、充電はMagSafe(Qi2)、データ転送はWi-FiかBluetoothと、完全ワイヤレス化してしまった方がAppleらしいと思っていたのだが、まだそこまでは割り切れなかったうようだ。

そんなUSB Type-Cだが、コネクタ形状が同じでもUSB規格は複数ある。たとえば、うちにあるケーブルだけでも、通信速度が「480Mbps、10Gbps、40Gbps」の3種類。給電能力も「15W、60W、100W」の3種類。ガジェット付属のケーブルも含めるとほかにもあるかな。そして、それぞれUSB PD対応だったり、Thunderbolt互換だったり、映像信号の規格が違ったりと、ほんとうに訳わかめ。

おまけに、同じUSB Type-Cのコネクタなので、見た目だけではその違いがわからないモノまであるという、完全なカオス状態。なので迷わないように、接続機器と対となるケーブルを決めたら使い回しすることなくそのまま使っている。うーん、便利なのか不便なのか……。

とりあえず、さまざまな規格が“全部入り”状態な「USB4(Thunderbolt 4対応)」ケーブルも持っているので、いざという時にはなんでもコレで対応できるかなと。ただ、人にどれを買えばいいか聞かれた時にコレを勧めるかというと、線が太いモノも多いし何より価格が高いため、さすがに現実的ではない。悩ましいねぇ。

自分の用途に合ったUSB Type-Cケーブルはコレと簡単に分かればいいのだが、USB規格の名称もたびたび変わっているため、さまざまな規格違いのケーブルだけでなく、同じ規格なのに名称が違う製品が市場にいろいろあるという、初心者にとってはなんだか随分ややこしいことになっている。

USB規格の仕様策定をしている非営利団体「USB-IF」が、そのあたりの混乱をなんとかしようと昨年からまた新しいUSB規格の表記にしたようだ。しかし、市場にはまだ古い表記のUSB Type-Cケーブル製品が残っている。iPhoneのUSB Type-C化で普及が加速しそうだが、もうしばらく混乱は続きそう。早く初心者にも分かりやすくなりますように。

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