POCKET BASE - Tag:本

未知は、葉山育ちの22歳。一本気な性格から最初の就職先を3週間で辞めてしまう。そして始めたのが、フリーペーパーを編集するバイト。未知は、仕事を通じてさまざまな人々の挫折や、再起に向かう姿を知る……。誰もみな思い通りにいかない人生を歩いている。それを実感しながらも、希望に向かって歩み出す未知。そして彼女を迷わす意外な恋の展開……。湘南の四季に包まれ成長していく女性を描いた傑作青春小説!

喜多嶋隆『さよなら、湘南ガール』(角川書店、2010年)、カバー

さよなら、湘南ガール

喜多嶋隆の新刊、『さよなら、湘南ガール』が角川文庫より。新しいシリーズ作品となるか、これからに期待が持てる新作。

これまでの喜多嶋作品では、自分の生き方をしっかりと確立し、信じる道をまっすぐに歩んでいる主人公が多かった。

しかし、今作の主人公の未知は、これまでの主人公たちとは少し感じが違う。

一本気な性格や、潮風を感じさせるさらりとした性格。曲がったことが嫌いで、納得できないことには従わないといった芯の強さは、これまでの喜多嶋作品に登場してきた主人公たちと同じだが、未知は、自分の進むべき道に迷い、悩み、立ち止まり、少しずつ少しずつ歩んでいる。

もしかすると、ほかの喜多嶋作品の主人公たちも、最初は未知のように悩み、曲がりくねった道を少しずつ歩みながら、自分の「Way of life(生きる流儀)」を確立してきたのだろうかと、想像させられる。

今作の『さよなら、湘南ガール』は、主人公の未知だけでなく、これまでの主人公たちも、少し身近に感じられる気にさせてくれる、ちょっとお得な作品になった。

とめはねっ!鈴里高校書道部

1月7日から、NHK総合およびBShiの「ドラマ8」枠で、『とめはねっ!鈴里高校書道部』の放送が開始される。全6回の連続ドラマ。

ビッグコミックスピリッツで連載中の、河合克敏による、同名の漫画が原作。コミックの最新刊も、同日に発売されるらしい。

鎌倉にある高校を舞台に、書道というジャンルを取り上げて描かれた作品。綺麗な字にあこがれている身としては、結構魅かれる素材だったので、以前よりコミックは購入して読んでいた。もちろん最新刊も購入予定。

そんな、好きな作品の実写ドラマ化となると、今までの経験から、かなりの不安は否めないのだが、今回はNHKということで、少なからず期待してみようかなと。しかし、主題歌の情報を聞いて、すでに心を折られかけてもいるが……。

小学校の6年間、書道教室に通い、初段までは取得したのだが、なにぶん、小学生の時の初段なので、今ではまったく身になっていないどころか、筆でもペンでも、どちらかというと、字が汚い部類に入るという自覚は、十分にある。

字が綺麗な人って、なんとなく信頼が置けるというか、しっかりしていそうという印象があって、今さらながら、続けておけばよかったなぁと、自分の字を見るたびに、いつも後悔している。

ハリスおばさんパリへ行く

先日から、本棚の奥でほこりをかぶっていた懐かしい本を、引っ張り出して読んでいた。

少年少女講談社文庫(懐かしの、ふくろうの本)より刊行されていた、ポール・ガリコの小説『ハリスおばさんパリへ行く』。

小学生のころ、親に買ってもらい、大好きで、何度もくり返し読んでいた本だ。……あれっ? この本を買ってもらったのは、妹のほうだったかな? まあ、いいや。

ロンドンの下町に住む、ハリスおばさん。60歳近くになった今でも、かよい女中として、毎日働いている。ある日、お得意さんの家で出会った、クリスチャン・ディオールの美しいドレス。ハリスおばさんは、この美しいディオールのドレスを、自分でも手に入れたくなった。つつましやかに暮らしてきたハリスおばさんは、ディオールの高価なドレスを手に入れることができるのか。そして、ハリスおばさんの得た、ドレスよりすてきなものとは……。

明るく、常に前向きなハリスおばさんの生き方に励まされるとともに、本当に大切なものとは何かを教えてくれる一冊。

ところで、ハリスおばさんの物語だが、実はシリーズ化されており、この『ハリスおばさんパリへ行く』のほかにも、『ハリスおばさんニューヨークへ行く』『ハリスおばさん国会へ行く』『ハリスおばさんモスクワへ行く』と、あと3作品もあるらしい。全然知らなかった。今度、図書館にでも行って探してみようかな。

Page 5 of 18« Newest...34567...10...Oldest »

Utilities