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ロス・アンゼルス。午前3時過ぎ。ロデオ通り。一軒のブティックのショー・ウインドウの中、一心にディスプレイをする日本人らしき女性がいる。その真剣な横顔が、流葉爽太郎の心に焼き付いた……。広告主は全米最大の製薬会社。ロスに飛んだ爽太郎を待っていたのは、仕事に夢と誇りを持つ3人の女性との出逢いだった。

喜多嶋隆『ビバリー・ヒルズで朝帰り』(光文社、2006年)、カバー

ビバリー・ヒルズで朝帰り

光文社文庫より喜多嶋隆の新刊『ビバリー・ヒルズで朝帰り』。喜多嶋隆の作品の中でも人気の高いCFギャング・シリーズ最新刊。ハードカバーの単行本が続いたが、久しぶりの文庫本。

毎日のワールドカップ観戦で忙しい中、しっかりと新刊チェックをして、あっという間に読破。やっぱりこのシリーズはいいね。今回の登場する3人の女性。20代、30代、40代の「いい女」。年齢に関係なく、それぞれが輝いている。頑張らなきゃ、という気にさせられた一冊だった。

ピアノの森 第12巻

一色まことの『ピアノの森』第12巻。森の端という歓楽街で育ち、小さなころから森の中に捨てられた古いピアノを弾いて遊んでいた主人公の一ノ瀬海。ピアニストの父を持ち、自らもピアニストを目指す転校生の雨宮修平との出会い。かつて天才ピアニストといわれながらも、事故でピアニスト生命をたたれた音楽教師の阿字野との出会い。さまざまな人々との出会いを経てピアニストとして成長していく海の物語。

一時期休載されていたが復帰してからはゆっくりだが順調なペースで刊行されているので一安心。今回の第12巻では、海がいよいよ5年に一度ワルシャワで開催される世界最高峰のピアノ・コンクールであるショパン・コンクールに挑戦。

クラシック音楽をテーマとした漫画だと『のだめカンタービレ』が有名だが、あちらが楽しい音楽漫画だとすれば、こちらは感動する音楽漫画。まあ、どちらも好きなんだけどね。

一色まことの作品といえば『ピアノの森』の他には『花田少年史』が好きなのだが、今年の夏に実写映画化されて公開予定らしい。好きな作品だけに実写映画化となると楽しみ半分不安半分といったところか。

水恋 SUIREN

角川書店より喜多嶋隆の新刊『水恋 SUIREN』。昨年から続く3冊目となるハードカバーの単行本。シリーズ化? こちらはいつもの文庫本とは違い、静かに、ゆっくりと、そして深く、重い雰囲気。

最後はもう何といっていいのか、泣きました。切ないね。ちょっとヘビー。まあ、こういうのも嫌いではなかったのだが。最近は歳のせいか、小説でも映画でも爽快なハッピーエンドモノでないと気分的にきつくなってきているので、そろそろいつもの爽快感のある喜多嶋ワールドを楽しみたい。

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