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十五少年漂流記

うちの会社に夏休みなんてモノはないけれど、世間は夏休みシーズンなので、何かそれらしいものを読んでみようかなということで、子供のころ、夏休みの読書感想文のために買った、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』を久しぶりに読んだ。

ジュール・ヴェルヌといえば、この『十五少年漂流記』のほかにも、ディズニーで映画化もされた『海底二万里』や、『地底旅行』『月世界へ行く』『八十日間世界一周』などといった、少年読物やSF小説が有名で、子供のころ、ヴェルヌ作品を何冊か読んだことがあるという人も多いことだろう。

そんなヴェルヌ作品の中でも、おそらく、日本では一番有名だと思われる『十五少年漂流記』。ものすごく久しぶりに読むためか、改めて読み直してみても新鮮で、この100年以上前に発表された物語の中に入り込み、あっというまに読破してしまった。

ただ、やはり子供向けに、内容が簡素化されており、ところどころ、シーンが急展開すぎたり、端折られているんだろうなという部分があったりして、なんとなく消化不良気味の感じも少し……。

原題直訳の『二年間の休暇』というタイトルで、内容も簡素化されていない完訳版があるらしいので、機会があれば、是非そちらの方も読んでみたいと思う。

流葉爽太郎の相棒、熊沢が急病で倒れた。代わりにやってきたのは、仕事はできるが、どこか謎めいた面を持つ美女だった。彼女との初仕事は、自動車会社の新車CF。流葉が起用を決めたのは、47歳の現役Jリーガーだった。一度夢をあきらめた男は、娘のため、そして自分自身の誇りをかけ、ピッチに戻ってきたのだ。男たちの夢が、女たちの想いが、いま疾走し始める!

喜多嶋隆『美しき敗者たち』(光文社, 2010)表4

美しき敗者たち

喜多嶋隆の新刊、CFギャング・シリーズ『美しき敗者たち』が光文社文庫より。

お馴染、流葉爽太郎のちょい不良オヤジぶりが楽しめるこのシリーズ。ずいぶん長く続いているが、今作では登場人物に大きな動きがあった。

シリーズの初回よりずっと登場していた、相棒のプロデュサー、熊沢が急病で倒れて入院。そして、代わりのプロデューサーとして新しいキャラクターが登場。これからもレギュラーとして登場するのか? そうなると熊沢の出番は? これは、シリーズの次回作も楽しみになってきたぞ。

ところで、いつも葉山マリーナで開催されている、喜多嶋組の総会。去年とおととしの春には参加したのだが、何かと物入り続きで今年は参加できずに残念。しばらくご無沙汰しているためか、湘南、逗子・葉山の風のにおいが懐かしくなっているのだが、そんな気分を少し和らげてくれているのが「湘南ビーチFM」だ。

この湘南ビーチFMは、葉山マリーナの一角にスタジオがあるコミュニティFM放送なので、逗子葉山地域以外ではラジオで聴けない。しかし、サイマルラジオでネット配信されているため、パソコンやiPhoneなどがあれば、富山にいながらも湘南ビーチFMを聴くことが可能。ありがたい。

音声と一緒に、葉山マリーナに設置されているライブカメラ映像も配信されており、休日の夕暮れ時、湘南のサンセットを眺めながらの湘南ビーチFMが、最近の楽しみのひとつになっている。

ニューヨーク・スケッチブック

最近、書店の文庫本コーナーの平台に、懐かしい文庫本が平積みされているのを目にした。

積まれていたのは、ピート・ハミルの『ニューヨーク・スケッチブック』。約20年前に購入した文庫本と同じ表紙に、販促用の帯まで付き、新装版として河出文庫より刊行されている。

この『ニューヨーク・スケッチブック』は、34編からなる短編集なのだが、文庫本には付録として「黄色いハンカチ」という短編が収録されている。

これは、1977年に公開された、山田洋次監督による映画『幸福の黄色いハンカチ』の原作で、今年の6月に、アメリカ版の『イエロー・ハンカチーフ』が日本でも公開されるため、この文庫本が新装版として刊行されたのだろう。

喜多嶋隆の新刊の中にも、この『ニューヨーク・スケッチブック』が登場してきたこともあり、懐かしくて、最近本棚の奥から引っ張り出して再読していた。

どの話も、ニューヨークで暮らす人々の日常の一瞬が描かれた、数ページで終わる短い話だ。そして、登場する人物も、ほんの一面だけが描かれている。そのおかげで、どの話を読んでも、登場人物のバックグラウンドを、いろいろと想像することができる。

だから、それぞれは短い話だが、この本を読むときには、いくつもの話を一気に読まないで、1編づつ読みたい。部屋の手の届くところや、鞄の中など、ほんの少し時間があるとき、いつでも読めるところに置いておきたい一冊。

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