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めがね

大好きな『かもめ食堂』と同じ、萩上直子監督の映画『めがね』を観てきた。小林聡美、もたいまさこが、『かもめ食堂』に続いて出演している。今回は南の海辺を舞台に、三人の女と二人の男の物語。今回もゆるやかな時間が流れている映画だ。

南の海辺へ目的も決めずに旅に出る。帰るのは飽きたら。そんな旅を一度でいいからしてみたい。無理なのは分かっているが、元来の怠けものなので、やはりそういう旅には憧れてしまう。そんな願望をこの映画はかなえてくれる。

マリンポーツをするのでもなく、観光をするのでもなく、ただ「たそがれる」。他にすることといったら、体操をするかご飯を食べる……。そんな登場人物たちとゆるやかな時間を過ごすうちに、映画館にいながら、こちらもすっかりとたそがれてしまい、とてもいい時間を過ごすことが出来た。

ところで、『かもめ食堂』と『めがね』の二つの映画。出てくる料理が本当に美味しそう! これらは、フードスタイリスト飯島奈美の手によるもので、「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載コンテンツ「かもめとめがねのおいしいごはん」にその一部が紹介されている。ごくありふれた料理なのだが、映画を観ていると本当におなかがすくんだよなぁ。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

大ヒットした前作からちょうど2年。また、三丁目の住人たちに会える。続編が発表されてから、公開をずっと待っていた映画、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』を観てきた。

前作での映像シンボルとして、建設中の東京タワーが描かれていたが、今作では、日本橋がそれにあたるのだろう。まだ頭上には高速道路もなく、空が明るく広がっていた日本橋が描かれている。前作に続き、映画全編にわたって使われているVFX技術。ハリウッドの大作映画のような、緻密さや完璧さはないが、そこにはなんともいえない「ゆるさ」がある。それは、「よくこんなモノを集めてきたなぁ」と感心するくらいの懐かしい小道具たちと相まって、ALWAYSらしい、暖かく、優しい映像に仕上がっている。

ストーリーの方は、観る者の期待を裏切らない定番中の定番という感じで、安心して観ることができる。その中には、三丁目の住人たちの、笑ったり、泣いたりといった喜怒哀楽がたっぷりと描かれており、豊かな表情であふれていた。また、前作でも素晴らしい演出だった夕日は、今作でもとても素晴らしい見せ方で、その中にいる三丁目の住人たちが、本当に幸せそうに見えた。そんな三丁目の住人たちの姿に触れることで、映画を観た後には、暖かい気持ちになる作品だった。

ブレイブ ワン

ジョディ・フォスターが主演の映画『ブレイブ ワン』を観てきた。そういえば、この人が主演の映画は、テレビやビデオで何度も観てきたけれど、映画館で観るのは初めて。結構好きな女優さんのはずなのに、なんでだろ。

それは置いておいて、この映画。その強烈な内容と衝撃的な結末からか、世間では賛否両論で、評判の方も決していい訳ではないようだ。アメリカでの興行成績もイマイチだったらしい。確かに、主人公の行動やクライマックスシーンは、倫理的に受け入れがたく、何か心の奥底にモヤモヤとしたモノが残る内容だ。

この映画のキャッチコピーは「許せますか、彼女の“選択”」。観終わった者に、キャッチコピーどおりの選択を迫ってくる。彼女を許せるか? 許せないか? 彼女のとった行動は、勇敢な者(ブレイブ ワン)の行動と言えるのか? それは、倫理観や道徳観といったモノではなく、人間の本質への問い掛けであり、誰もが触れられたくない部分だろう。

まあ、そんな事を考えるのもいいが、私はジョディ・フォスターの鬼気迫る演技に、約2時間ずっと見入っていた。やっぱりこの人は凄い女優さんなんだなぁと。それだけでも十分に観る価値がある映画だと思う。

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