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20世紀少年 〜第1章〜

浦沢直樹の漫画が原作の映画『20世紀少年』を観てきた。全三部作の第1章。

原作の漫画の方は『20世紀少年』全22巻、『21世紀少年』上・下巻とも所蔵しており、名作の多い浦沢作品の中でも結構好きな作品だ。

ただ、新刊が発売されるたびに前の巻から読み直して、いろいろと思い出さなければならないなど、伏線なども多く、複雑かつ壮大な内容だったので、映画化と聞いたときには、この原作をどう料理して映画化するのか、少し心配をしていた。

しかし、そんな心配も、キャスティングが発表されていくことで少しずつ解消されていき、心配よりも期待感の方が膨らんでいった。確かに豪華な俳優陣だが、豪華なだけではなく、ことごとく原作のイメージにあったキャスティングだと思う。実際に映画を観てもその感想は変わらなかった。しかも、大人だけでなく子供時代のキャスティングも絶妙。よく、あんなにピッタリな子役を探してきたなぁ。

また、カット割り、役者のポーズ、台詞など、漫画のコマそのままのシーンが多く、このあたりも、原作ファンならではの楽しみどころだ。映画を観る前でも後でも、原作を読んでいない人には、是非原作も読んで欲しいと思う。

さて、続きとなる第2章は、来年の1月31日公開とのこと。第2章で重要な役どころとなるキャラのキャスティングも発表されており、写真などを見る限りは、どうやらそちらにも期待が出来そうな感じ。いまから公開が楽しみだ。

デトロイト・メタル・シティ

若杉公徳の漫画を原作とし、松山ケンイチ主演の映画『デトロイト・メタル・シティ』を観てきた。失礼ながら、原作の方は、未見どころか聞いたこともなかった。それでもまあ、トレーラーを見ると結構面白そうだったので。

見どころは、なんといっても、主役の青年を演じる松山ケンイチの演技。素顔の「根岸崇一」と、デスメタルバンドの「ヨハネ・クラウザーII世」。純朴な渋谷系青年と、過激なバンドのギターボーカリストという二面性を、見事に演じきっている。

また、主人公が所属するレーベルの女社長を演じる松雪泰子。久しぶりに、この人のムチャクチャにぶっ飛んだ演技を見た。最近はクールな役柄で見ることが多かったが、こういう演技ができる女優さんなんだよね。

ああ、あとビックリしたのは、デスメタルのカリスマ「ジャック・イル・ダーク」役として、なんと、あのロックバンドKISSのジーン・シモンズが登場。よく出演してくれたなぁ。我々の世代としては嬉しいビックリ。

とにかく、この映画を観ている間中、本当に何度も笑わせてもらった。原作を全く知らなくても、素直に笑え、楽しめる作品だ。

髪がかり

山本甲士の連作短編集『わらの人』を原作とした、河崎実監督の映画『髪がかり』を観てきた。

河崎実監督といえば、『いかレスラー』『日本以外全部沈没』や『ヅラ刑事』などのB級コメディ映画で有名だが、本作はそれらとはちょっと違う、ハートウォーミングムービー。しかし、それでもB級コメディの要素は、そこかしこにちりばめられている。

名門学園の総務課に勤めるOL。就職活動中の大学生。美術館の受付嬢。それぞれに悩みを抱える3人が、偶然通りかかった散髪屋で髪を切ることに。夏木マリ演じる散髪屋の女主人に髪を切ってもらうと、いつの間にか居眠りをしてしまう。そして、目を覚まして鏡を見ると、そこには思いもよらぬ髪形の自分が。しかし、女主人は「すごく似合ってますよ」とニッコリ微笑む。

ガラリと変わった見た目で、その後の人生も良い方向へガラリと変わっていく、少し不思議で少しおかしな三つの物語。それぞれの物語の最初の所で、少しかかわるように出てくるだけの夏木マリが、なんとも不思議で、それでいて存在感がたっぷり。

どんな不幸な人生をおくっていても、ちょっとしたきっかけで、人は誰でも変わることができる。ちょっと背中を押してくれるような映画だ。

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