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最高の人生の見つけ方

最高の人生の見つけ方

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという、二大オスカー俳優同士の共演で話題の映画『最高の人生の見つけ方』を観てきた。監督は、『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督。ここ二・三ヶ月に観た映画は、どうもハズレばかりを選んでいたようで、イマイチだったのだが、この『最高の人生の見つけ方』は、久しぶりに心の琴線に触れた。

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの演技は当然素晴らしく、安心して観ることができる。ストーリーと演出も、充実しているが過度なモノではない。最近の映画によくある、説明臭さがなく、適度に間引かれているストーリー展開と演出は、観ているうちにどんどんと引き込まれていく。また、序盤からいろいろと伏線が張られており、それらをひとつひとつ回収していく展開が面白い。特に、冒頭から中盤、そしてエンディングへと繋がるフリとオチは、傑出していると思う。

原題は『THE BUCKET LIST』で、これは「棺桶リスト」という意味。余命六ヶ月と宣告を受けた老人二人が、棺桶に入る前に自分がやりたいことをリストに書き出し、それらをひとつひとつ実現させていくカタチで、ストーリーが進んでいく。その中で、「あれは、もしかしてこういうことだったのか」とか、「あれが、こんな所へ繋がってくるのか」と納得させられるシーンが数多くちりばめられている。なんというか、じっくりと、何度も観返したくなる映画だった。

歓喜の歌

歓喜の歌

地元富山県出身の落語家、立川志の輔の同名新作落語を映画化した『歓喜の歌』を観てきた。上映終了後には、立川志の輔をはじめ、監督の松岡錠司、主演の小林薫による舞台挨拶も。

私は、落語を映画化したモノはおそらく始めて観たし、落語というモノをそんなに詳しい訳でもないが、この映画は、落語の世界観がとても良く表現された映画だと思う。

一般庶民の日常生活の中で起こる出来事を、面白可笑しく表現する。登場する人物もそれぞれが個性的。現実の世界では勘弁して欲しいと思うような人物でも、噺の中ではどこか憎めない。とんでもないことをしでかすような人物でも、何故か笑って許せてしまう。そしてその行動に、身体の奥底からふつふつと笑いが込み上げてくる。この映画は、そんな落語の世界を、別ジャンルの映画という世界でうまく表現するとともに、かつての日本映画、昭和の映画が持っていた香りがプンプンとする喜劇作品だ。

上映終了後には、自然と会場内が温かい拍手で包まれた。舞台挨拶での、監督などのひと言ひと言にも大きな拍手。楽しくて、優しくて、心がほっこりと温まる。この寒い季節にピッタリな映画。

マリと子犬の物語

マリと子犬の物語

新潟県中越地震での実話を描いた絵本、『山古志村のマリと三匹の子犬』をもとに映画化した、『マリと子犬の物語』を観てきた。

観ようかどうしようか迷っていたのだが、昨年末にテレビでやっていた『マリ山古志へ帰ろう! 〜ドキュメント マリと子犬の物語〜』を見て、やっぱり観てみることに。

実際の話というか絵本の方では、おじいさんとマリと三匹の子犬がメインの話だが、映画では大枠の設定だけを使って、子供を出したりといろいろ脚色しているようだ。しかし、そうやって感動作として定番の作りにすることで、小さな子どもから大人まで、万人に受けるであろう作品に仕上がっている。また、泣き所などもしっかりと押さえており、泣くために観に行って、期待通りにしっかりと泣いて帰ってきた。

ただ、休日の昼間に観に行ったためか、結構子ども連れの家族が多く、上映中でもあちらこちらから話し声が聞こえてきて、集中できなかったのは少し残念だったかな。レイトショーなどで観たほうが集中できてよかったかもしれない。

スマイル *聖夜の奇跡*

スマイル *聖夜の奇跡*

陣内孝則が原作・脚本・監督の映画『スマイル *聖夜の奇跡*』を観てきた。

プロのタップダンサーになる夢に破れた青年が、ふとしたことから、一度も勝ったことがないという弱小少年アイスホッケーチーム“スマイラーズ”の監督になり、彼らを奇跡の勝利へと導く。

いわゆる『がんばれ!ベアーズ』系の映画と思いきや、それだけではない。全体のノリも良く、楽しい映画だが、少年と少女の淡い恋物語をうまく織り交ぜ、ちょっとウルッとくる感動作に仕上がっている。

脇は錚々たる顔ぶれの名優たちがしっかりと固めているが、スマイラーズのメンバーを演じるのは子役ではなく、演技初挑戦のアイスホッケー少年たち。だからこそ、アイスホッケーシーンでは迫力とスピード感にあふれ、子供たちの演技にも純粋さと素朴さが見て取れたのだろう。

また、「The Little Drummer Boy」を初めとする懐かしい名曲たちが、映画の中でも随所に印象的な使われ方をされており、そのあたりはさすが元「ザ・ロッカーズ」の陣内孝則といったところか。

スマイラーズの子供たちが、rum pum pum pum♪ rum pum pum pum♪ という懐かしい曲とともに、大人になって忘れかけていた何かを思い出させてくれる。いい映画だったなぁ。

めがね

めがね

大好きな『かもめ食堂』と同じ、萩上直子監督の映画『めがね』を観てきた。小林聡美、もたいまさこが、『かもめ食堂』に続いて出演している。今回は南の海辺を舞台に、三人の女と二人の男の物語。今回もゆるやかな時間が流れている映画だ。

南の海辺へ目的も決めずに旅に出る。帰るのは飽きたら。そんな旅を一度でいいからしてみたい。無理なのは分かっているが、元来の怠けものなので、やはりそういう旅には憧れてしまう。そんな願望をこの映画はかなえてくれる。

マリンポーツをするのでもなく、観光をするのでもなく、ただ「たそがれる」。他にすることといったら、体操をするかご飯を食べる……。そんな登場人物たちとゆるやかな時間を過ごすうちに、映画館にいながら、こちらもすっかりとたそがれてしまい、とてもいい時間を過ごすことが出来た。

ところで、『かもめ食堂』と『めがね』の二つの映画。出てくる料理が本当に美味しそう! これらは、フードスタイリスト飯島奈美の手によるもので、「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載コンテンツ「かもめとめがねのおいしいごはん」にその一部が紹介されている。ごくありふれた料理なのだが、映画を観ていると本当におなかがすくんだよなぁ。

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