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赤ちゃんの逆襲

フレンチ・コメディの『赤ちゃんの逆襲』。建築家を目指すシモンは、学生時代に自分がデザインしたものとそっくりなミュージアムを見つける。建築会社へ乗り込み社長のポレルに抗議をするが冷たく追い返されてしまうシモン。おまけに警備員から逃げる途中、うっかりポレルの車にはねられてしまい死亡。しかも、なんとポレルの赤ちゃんとして生まれ変わってしまう。生まれ変わったシモンは、何とかポレルに恨みを晴らそうとするが……。

昨年日本でも公開され、面白そうな映画だなとは思っていたのだが、結局地元では公開されなかったのでそのまま。今回DVDがレンタル開始されていたのでやっと観ることが出来た。ほんとミニシアター系の映画って地方だとやらないんだよなぁ。

赤ちゃんが喋る映画といえば『ベイビー・トーク』など色々あるが、この『赤ちゃんの逆襲』は、恨みを持って生まれ変わった報復に燃える赤ちゃんという設定がブラックで面白い。子煩悩なポレルや嫁姑の対決など見所も色々。なかなか楽しめる映画だった。

生まれ変わった赤ちゃんといえば、とみさわ千夏の『てやんでいBaby』という漫画があった。あちらはヤクザが若い夫婦の赤ちゃんに生まれ変わってしまうという設定だが、とにかく笑いが止まらなくなる面白い漫画だった。連載が途中で終わってしまったのが残念で是非再開して欲しいモノだ。とりあえず棚から引っ張り出して、こちらの方も久しぶりに読んでみようと思う。

プラダを着た悪魔

メリル・ストリープとアン・ハサウェイが共演の『プラダを着た悪魔』。原作はヴォーグ誌の女性編集長のアシスタントをつとめた経験を持つ、ローレン・ワイズバーガーによる同名のベストセラー小説。この小説は作者の実体験を元にしたとも囁かれているが、もしそれが本当ならば映画のどの部分のエピソードがそうなのか非常に興味がある所。

これまでファッションというものにまったく興味の無かった主人公が、自分の目指す所とはまったく違うファッション界の最先端といわれる世界に飛び込む。仕事上のトラブル、恋人や友人たちとの関係、そして夢と現実のギャップ。主人公がどんどんと成長していく様が小気味良いテンポで描かれており、観ていてとても爽快な内容。

映画の中に出てくるファッションは当然有名ブランド一色で、プラダにエルメスにシャネルにジミー・チュウに……。いや、どれがどれだか観ていても分からないんだけどね。小道具の方も、車はメルセデス、パソコンはMac、飲み物はスターバックスのコーヒーや炭酸水のサンペレグリノなどなど、センスの良いブランドで揃えられていた。こっちは観ていても分かったかな。

個人的には、編集長ミランダ役のメリル・ストリープがすごく良かった。映画のラストに見せる彼女の表情がすべてを持っていってしまった感じ。ストーリーも良いし、役者も良いし、小道具も良い。とにかく爽快で、見終わった後には背筋がピンと伸びる映画だね。

ナチョ・リブレ 覆面の神様

ジャック・ブラック主演の笑撃的感動ムービー『ナチョ・リブレ 覆面の神様』。教会の修道院で育てられた典型的なダメ男のナチョ。そんなナチョだが、心はきわめてピュアで内には熱い想いを秘めていた。孤児たちに美味しいものを食べさせてやりたい。修道院を救うため、涙をマスクで隠しリングに挑む。彼は自由の戦士ナチョ・リブレ!

馬鹿馬鹿しくて、くだらなくて、情けなくて、お粗末で。もう、すべてがB級。だが、それがいい。そういうのを理解して楽しめる人向きの映画。逆にダメな人にはまったくお勧め出来ない映画。好き嫌いが分かれるだろうな。こういうのは結構好きなのだが、観に行った時の客入りは、今一つどころかガラガラの状態だったし。

おそらくメキシコの伝説的なルチャドール「暴風神父 フライ・トルメンタ」の実話が元ネタなんだろう。フライ・トルメンタの話は梶原一騎原作の『タイガーマスク』の原案とも言われているし、特にプロレスファンには有名だよね。しかし、あの感動話をよくここまでドタバタのコメディ映画にしたなぁ。

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