POCKET BASE - Tag:小説

ロス・アンゼルス。午前3時過ぎ。ロデオ通り。一軒のブティックのショー・ウインドウの中、一心にディスプレイをする日本人らしき女性がいる。その真剣な横顔が、流葉爽太郎の心に焼き付いた……。広告主は全米最大の製薬会社。ロスに飛んだ爽太郎を待っていたのは、仕事に夢と誇りを持つ3人の女性との出逢いだった。

喜多嶋隆『ビバリー・ヒルズで朝帰り』(光文社, 2006)表4

ビバリー・ヒルズで朝帰り

光文社文庫より喜多嶋隆の新刊『ビバリー・ヒルズで朝帰り』。喜多嶋隆の作品の中でも人気の高いCFギャング・シリーズ最新刊。ハードカバーの単行本が続いたが、久しぶりの文庫本。

毎日のワールドカップ観戦で忙しい中、しっかりと新刊チェックをして、あっという間に読破。やっぱりこのシリーズはいいね。今回の登場する3人の女性。20代、30代、40代の「いい女」。年齢に関係なく、それぞれが輝いている。頑張らなきゃ、という気にさせられた一冊だった。

水恋 SUIREN

角川書店より喜多嶋隆の新刊『水恋 SUIREN』。昨年から続く3冊目となるハードカバーの単行本。シリーズ化? こちらはいつもの文庫本とは違い、静かに、ゆっくりと、そして深く、重い雰囲気。

最後はもう何といっていいのか、泣きました。切ないね。ちょっとヘビー。まあ、こういうのも嫌いではなかったのだが。最近は歳のせいか、小説でも映画でも爽快なハッピーエンドモノでないと気分的にきつくなってきているので、そろそろいつもの爽快感のある喜多嶋ワールドを楽しみたい。

もう一度くらい、恋も夢もやり直せるだろうか…。きらめいていたあの頃は過ぎ去った…、光と影が微妙に揺れる「木もれ陽世代」の大人達の、ちょっと切ない、ニュータイプ青春小説!

喜多嶋隆『もう、若くはないけど』(角川書店, 2005)帯

もう、若くはないけど

角川書店より喜多嶋隆の新刊『もう、若くはないけど』。普段は文庫本だけど、春に出た『シャワー』に続いて今年2冊目となるハードカバーの単行本。

39歳と33歳のバツイチ同士のふたりが、若い頃の夢を見つめ直しながらこれからの恋を考える大人の青春小説。『シャワー』でもそうだったけれど、喜多嶋隆独特の爽快感はないが心にじわりと染み入る作品。

若い頃とは違うという不安、しかし老け込んで何もかもを諦める歳でもない、まだまだやれるという希望。そんな思いに心揺れる「木もれ陽世代」にお勧めの一冊。

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