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前作から15年が過ぎ、キキはとんぼさんと結婚して、双子のお母さんになりました。お姉さんのニニと弟のトトは双子なのに性格は正反対。おなじみの登場人物たちのその後と、ふたりの子どもたちの旅立ち……。キキの物語はここに完結を迎えます。

福音館書店「魔女の宅急便 その6」(最終訪問日:2009年10月27日)

魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

角野栄子の児童文学作品『魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち』が福音館書店より。24年前に第1巻が刊行された『魔女の宅急便』シリーズも、ついに最終巻となった。

スタジオジブリのアニメ映画になったのは、原作第1巻のエピソードのみ。13才で、魔女として独り立ちしたキキも、今作では、なんと双子のお母さんになっている。

キキの物語は、前作の『魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木』で区切りがついており、今作は、キキの双子の子供たち、姉のニニと弟のトトが主人公といった感じ。

といっても、当然キキやジジ、とんぼさんは登場するし、コキリさんとオキノさん、おソノさんやフクオさん、ノノちゃんやオレくん、ヤアくんやケケといった、いままでに登場した面々や、懐かしい場所も登場し、いつもと変わらない、魔女の宅急便の世界がここにはある。

ほうきで空を飛ぶ魔女はいるけれど、魔女の宅急便の物語は、いつも、ごくごく普通の物語。だから、誰でもキキになれる。そして、キキたちの物語は、これで終わりだけれど、読者それぞれの、魔法の物語が、これから始まる。

CFディレクターの流葉爽太郎は、ロスを訪れていた。13年前、恋人の里美を亡くした街。そこでふいに出会ったのが、里美の面影を持つ日系五世の大学生・レイだった。彼女が撮った一枚の写真が、思わぬトラブルを招いていた。爽太郎は、彼女を救うため、ロスの街を疾る! 次第に近づく二人の心は、いつか重なるのか? ほろ苦く心に沁みる大人のラブ・ストーリー。

喜多嶋隆『君の夢を見るかもしれない』(光文社、2009年)、カバー

君の夢を見るかもしれない

喜多嶋隆の新刊、CFギャング・シリーズ『君の夢を見るかもしれない』が光文社文庫より。大好きなこのシリーズも、約2年ぶりの新作となる。

いつもは、まわりに流されず、我が道を走り続けていた爽太郎も、今回はめずらしく、立ち止まってひと休み、といった感じ。ちょっと新鮮。

このシリーズを通して、ずっと出てきていた、過去の事件にもひと区切りつき、なんだか、このシリーズにも、ひと区切りついたような……。

もちろん、このシリーズはここで終わりではなく、当然これからも続いて欲しい。今回の事件で、何かしら心の中で変化があったかもしれないが、いつもの、そして、これからの爽太郎の物語に期待したい。

機動戦士ガンダムUC 虹の彼方に

角川書店の「月刊ガンダムエース」にて、2007年の2月号から連載されていた、福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』。

2007年9月の単行本化から約2年。先月発売された『機動戦士ガンダムUC 虹の彼方に』上下巻で、全10巻。ついに終焉を迎える。

映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の3年後となる、宇宙世紀0096年を舞台とした、宇宙世紀シリーズの正統なる新章『機動戦士ガンダムUC』。

宇宙世紀シリーズの新章というだけでなく、あの福井晴敏による小説! あの安彦義和によるキャラクターデザイン! あのカトキハジメによるメカニックデザイン! というのも、この作品の魅かれるところだ。

さて、『機動戦士ガンダムUC 虹の彼方に』上下巻では、長かった物語もこれで完結となり、ずっと引っ張ってきた秘密「ラプラスの箱」の正体が、ついに明らかに。

秘密を手にしたモノたちには、その処遇についての決断が迫られる。
ラプラスの箱とは、呪いか? それとも希望か?
そして、宇宙世紀シリーズ永遠のテーマともいえる、ニュータイプとは?

なお、この『機動戦士ガンダムUC』は、サンライズによるアニメ化が、すでに発表されている。1話50分、全6話構成のOVAとして、2010年春より、Blu-ray Disc、DVDでの展開のほか、インターネットでも配信されるそうだ。

小説も面白かったし、久しぶりとなる、宇宙世紀ガンダムのアニメということで、結構楽しみ。しかし、発表されているキャラクターの絵が、あまり安彦キャラっぽくないのと、1話50分で全6話というのは、原作に比べると、少し短いかな? というあたりは気になるが、とりあえず期待しておこう。

……ああ、ひとつ書き忘れた。予想はしていたけれど……リディ、許すまじっ!

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