
畠中恵の人気シリーズ小説『しゃばけ』を読んだ。現在シリーズ第6弾まで発売されているうち、いちばん最初の物語。
ジャンルはというと、時代物ファンタジー? 以前から多少興味はあったのだが、時代小説とファンタジー小説という、めったに読まないジャンルの合体技のため、手を出すのは躊躇していた。しかし、先月号の『ダ・ヴィンチ』の特集を読んで、やはりこれは面白そうなので買ってみようかなと。いや、ほんとこの手のジャンルってめったに手を出さないんだけどね。
読んでみると、さすが人気シリーズになるだけのことはあって面白い。いままでは食わず嫌いでごめん。ただ、小説の中で出てくる時代用語で結構つまることがあった。こういうジャンル上、どうしても時代用語が満載となる。まったく知らないモノから、聞いたことはあるけれど詳しくは知らなかったモノまで。しかし、これはまあ私に学が無いせいでもあるのだろう。とりあえず、このシリーズの他の話も読むときには、そのあたりも勉強しておこうかな。
- 2008-02-08
- Review
- 小説, 本, 漫画, 雑誌

メディアファクトリーより発行されている雑誌『ダ・ヴィンチ』の2008年3月号を購入。小説、エッセイ、コミックなど、さまざまなジャンルの「本」を紹介する月刊情報誌。毎月購入している訳ではないが、興味のある特集があった時など、たまに購入して読んでいる。
知らなかった本を知ることができ、私の読書生活の幅をずいぶんと広げてくれた、ありがたい雑誌。逆に、これのせいで読みたい本が増え過ぎて困ってしまうという、とんでもない雑誌。
今月号は、以前から興味があった、畠中恵の人気シリーズ小説『しゃばけ』が特集されていたので購入。この『しゃばけ』は昨年末にテレビドラマ化もされたので、知っている人も多いかな。今までは、本屋で少しだけ冒頭の部分を読んでみたり、公式サイトを眺めてみたりはしていたが、購入するまでには至っていなかった。しかし、今月号の特集を読んで、やはり買ってみようかなという気に……。これでまた、いちだんと懐が寂しくなることに。本当にとんでもない雑誌だ。
ちなみにもうひとつの特集は、あずまきよひこの漫画『よつばと!』。こちらの方は以前からコミックを持っている。私の持っている漫画の中では異色だが、なんだか疲れた心をときほぐしてくれるような気がするので、ふとした時によく読んでいる。結構おすすめの漫画。

福音館書店より刊行されている、角野栄子の魔女の宅急便シリーズ最新刊『魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木』を読んだ。魔女の宅急便シリーズもいつのまにか5作目だ。
実はずいぶん昔に、2作目まで読んではいたが、そのまま続きを読まず、本も古本屋に売ってしまっていた。しかし、今年の春に新刊が発売になったと聞き、また1作目から買い直して少しずつ読み進め、やっと5作目にたどり着いた。
「魔女の宅急便」といえば、スタジオジブリのアニメ映画の方が有名だが、原作本もなかなか面白い。ジャンルは児童書となっているが、大人でも十分に楽しめる作品だ。ちなみに、アニメ映画のほうは、原作でいうと1作目のあたり。宮崎駿オリジナルのエピソードを含めてアレンジされているので、内容はちょっと違う。だが、どちらも同じように、やさしさに包まれた作品だ。
さて、今作の『魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木』で、キキは19歳になっている。いままでに色々な出会いや経験を経て成長し、もうすぐ20歳になろうとしているキキ。どうやらこのお話も、ここでひと区切りのようだ。次の巻は何年後になるのか分からないが、新しい「魔女の宅急便」を楽しみに待とう。
- 2007-09-01
- Review
- 喜多嶋隆, 小説, 本
「ハワイの本当の良さをアピールするCFを作ってほしい」。流葉爽太郎のもとに州知事からの依頼が飛び込んだ。観光PRではなく、現地の人々の誇りになるようなCF——爽太郎の出した答えは意外なものだった。現地に飛んだ流葉は1人のロコ・ガールをスカウトする。希望、挫折、そして再起へ……。さまざまな人々の想いをのせて、いまキャンペーンは走り始める!

喜多嶋隆の新刊、CFギャング・シリーズ『君を探してノース・ショア』が光文社文庫より。初期に8作。そして、復活してからは第9作目となるロングランシリーズ。帯に書かれている「シリーズ最高傑作」の文字どおり、このシリーズらしさの出た、とても良い作品だと思う。
復活してからも順調に刊行されているCFギャング・シリーズだが、今回の作品で初期に刊行されていた数を抜いた。まだまだ続きそうだし、是非続いて欲しい作品だ。
同じ光文社文庫から刊行されていたモノでライカ・シリーズがある。2作しか刊行されていないので、シリーズと呼べるかどうかは分からないが、こちらの復活も是非期待したい。2作しか刊行されていないということは、あまり人気がなかったのだろうか? 結構好きな作品なので、頻繁なシリーズ化ではなくても、また続きが読みたいものだ。
- 2007-08-07
- Review
- 喜多嶋隆, 小説, 本

角川書店より喜多嶋隆の新刊『On The Beach』。角川書店からはここ数年、単行本ばかりだったので、久しぶりとなる新作文庫本。そして、これまた久しぶりとなる短編集だ。
湘南、ハワイ、ロス……。『On The Beach』というタイトルどおりの、海辺を舞台にした5つの短編は、どれもがサラリとしたタッチで書かれ、フワリと夏の潮風を感じることが出来る。そして、のんびりとリラックスした時間と、ほんの少しの勇気もわけてもらえる作品だ。
最近の喜多嶋作品には「爽快感」が足りないと言う人もいる。海の上を船で走っている時に受ける風。海岸線のサイクリングロードを自転車で走っている時に受ける風。確かに昔からの喜多嶋作品では、そういう爽快な風を感じる事が出来た。
しかし、最近の作品では、海辺のテラスで本を読んでいる時に感じるフワリとした風。雨上がりに、ビーチを散歩している時に頬に感じる澄んだ風。そういう優しい風を感じる事も多い。
爽快な風と優しい風。確かにまったく違う風だが、どちらの風でも、私には喜多嶋作品らしいと感じる事が出来る。何故なら、そこにはいつも共通の「潮風」というフレーバーが添えられているのだから。