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水恋 SUIREN

角川書店より喜多嶋隆の新刊『水恋 SUIREN』。昨年から続く3冊目となるハードカバーの単行本。シリーズ化? こちらはいつもの文庫本とは違い、静かに、ゆっくりと、そして深く、重い雰囲気。

最後はもう何といっていいのか、泣きました。切ないね。ちょっとヘビー。まあ、こういうのも嫌いではなかったのだが。最近は歳のせいか、小説でも映画でも爽快なハッピーエンドモノでないと気分的にきつくなってきているので、そろそろいつもの爽快感のある喜多嶋ワールドを楽しみたい。

もう一度くらい、恋も夢もやり直せるだろうか…。きらめいていたあの頃は過ぎ去った…、光と影が微妙に揺れる「木もれ陽世代」の大人達の、ちょっと切ない、ニュータイプ青春小説!

喜多嶋隆『もう、若くはないけど』(角川書店、2005年)、帯

もう、若くはないけど

角川書店より喜多嶋隆の新刊『もう、若くはないけど』。普段は文庫本だけど、春に出た『シャワー』に続いて今年2冊目となるハードカバーの単行本。

39歳と33歳のバツイチ同士のふたりが、若い頃の夢を見つめ直しながらこれからの恋を考える大人の青春小説。『シャワー』でもそうだったけれど、喜多嶋隆独特の爽快感はないが心にじわりと染み入る作品。

若い頃とは違うという不安、しかし老け込んで何もかもを諦める歳でもない、まだまだやれるという希望。そんな思いに心揺れる「木もれ陽世代」にお勧めの一冊。

15秒の奇跡

知らぬ間に刊行されていた、喜多嶋隆のCFギャング・シリーズ最新刊、光文社文庫の『15秒の奇跡』。喜多嶋隆の文庫本はほとんど持っているのだが、はまるきっかけになったのがこのシリーズだ。

30秒のCFに命をかける男、流葉爽太郎。のはずが、今回は15秒オンリーという依頼。潰れかけていたアパレル・メーカーの社運を懸けた15秒のスポットCF。爽太郎が起用したのは一人の女性ヨット・カメラマン。

水戸黄門のようないつもの展開と結果で、安心して読める。相変わらず爽やかな喜多嶋ワールドを十分堪能させてもらった。

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