POCKET BASE - Category:Review

プラダを着た悪魔

メリル・ストリープとアン・ハサウェイが共演の『プラダを着た悪魔』。原作はヴォーグ誌の女性編集長のアシスタントをつとめた経験を持つ、ローレン・ワイズバーガーによる同名のベストセラー小説。この小説は作者の実体験を元にしたとも囁かれているが、もしそれが本当ならば映画のどの部分のエピソードがそうなのか非常に興味がある所。

これまでファッションというものにまったく興味の無かった主人公が、自分の目指す所とはまったく違うファッション界の最先端といわれる世界に飛び込む。仕事上のトラブル、恋人や友人たちとの関係、そして夢と現実のギャップ。主人公がどんどんと成長していく様が小気味良いテンポで描かれており、観ていてとても爽快な内容。

映画の中に出てくるファッションは当然有名ブランド一色で、プラダにエルメスにシャネルにジミー・チュウに……。いや、どれがどれだか観ていても分からないんだけどね。小道具の方も、車はメルセデス、パソコンはMac、飲み物はスターバックスのコーヒーや炭酸水のサンペレグリノなどなど、センスの良いブランドで揃えられていた。こっちは観ていても分かったかな。

個人的には、編集長ミランダ役のメリル・ストリープがすごく良かった。映画のラストに見せる彼女の表情がすべてを持っていってしまった感じ。ストーリーも良いし、役者も良いし、小道具も良い。とにかく爽快で、見終わった後には背筋がピンと伸びる映画だね。

一匹の茶トラが、僕らを出会わせてくれた……。猫によって、ゆっくりと癒され、結びついていく、孤独な人々の心と心……。静かな救済の物語——。猫を愛するように、もっと素直に人を愛せないんだろう?

喜多嶋隆『キャット・シッターの君に。』(角川書店、2006年)、帯

キャット・シッターの君に。

喜多嶋隆の新刊『キャット・シッターの君に。』が角川書店よりハードカバーの単行本で。作者が公式サイトで「猫が好きで、いまも3匹の猫と暮している僕が、ぜひ、世の中に送り出したかった小説。」とコメントしているとおり、内容からは猫への愛情がひしひしと感じられる。

前回の単行本『水恋 SUIREN』とは違い、希望にあふれた爽やかなラストがいいね。いつもの爽快感のある喜多嶋節とも違うし、最近のハードカバーシリーズのような重い感じでもない。表紙の淡いバックに猫が気持ちよさそうに寝ているイメージが小説の雰囲気そのままかな。猫と猫を愛する人たちのいろいろなドラマが展開し、登場人物たちが猫に癒され、読み手も猫に癒される。そんな小説。

喜多嶋隆といえば、先週あたり何かの番組に早見優が出ていて、デビュー前のペンタックスMGのCFが紹介されていたけれど、あれって喜多嶋隆がCFディレクターをやっていた頃の作品だよね。CFギャングシリーズの流葉爽太郎が作るCFそのままという感じで、キャッチコピーは「君が大人になる頃、僕はプロになっているかもしれない……」。懐かしいな。

ナチョ・リブレ 覆面の神様

ジャック・ブラック主演の笑撃的感動ムービー『ナチョ・リブレ 覆面の神様』。教会の修道院で育てられた典型的なダメ男のナチョ。そんなナチョだが、心はきわめてピュアで内には熱い想いを秘めていた。孤児たちに美味しいものを食べさせてやりたい。修道院を救うため、涙をマスクで隠しリングに挑む。彼は自由の戦士ナチョ・リブレ!

馬鹿馬鹿しくて、くだらなくて、情けなくて、お粗末で。もう、すべてがB級。だが、それがいい。そういうのを理解して楽しめる人向きの映画。逆にダメな人にはまったくお勧め出来ない映画。好き嫌いが分かれるだろうな。こういうのは結構好きなのだが、観に行った時の客入りは、今一つどころかガラガラの状態だったし。

おそらくメキシコの伝説的なルチャドール「暴風神父 フライ・トルメンタ」の実話が元ネタなんだろう。フライ・トルメンタの話は梶原一騎原作の『タイガーマスク』の原案とも言われているし、特にプロレスファンには有名だよね。しかし、あの感動話をよくここまでドタバタのコメディ映画にしたなぁ。

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