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81歳いまだまんが道を… 藤子不二雄Ⓐ

藤本弘氏とのコンビの共同ペンネーム「藤子不二雄」で漫画家デビューを果たして以来、歩み続けた漫画家人生六十余年! その寄り道回り道、波瀾万丈の「まんが道」をユーモアたっぷりに綴る。単行本『78歳いまだまんが道を…』刊行後の三年間を加筆、改題したファン待望の文庫版。

藤子不二雄Ⓐ『81歳いまだまんが道を…』(中央公論新社、2015年)、カバー

中公文庫から刊行されている、藤子不二雄Ⓐの『81歳いまだまんが道を…』を読んだ。読売新聞に連載されていたインタビュー記事「時代の証言者」を編集し、2012年に刊行された単行本『78歳いまだまんが道を…』に、その後の3年分が加筆、改題された文庫判。

少年時代の藤本弘との出会いから、コンビ結成、上京、挫折と成功、出会いと別れ、そして現在。藤子不二雄Ⓐの漫画家としての歩みをまとめた、ノンフィクション版まんが道。有名どころの大御所だし、よく知られている話題も多いけれど、それらが本人の言葉で語られているというところが興味深い。自伝モノといえば、漫画版の『まんが道』があるけれど、あちらはフィクションが結構入っている自伝“的”漫画だしね。

藤子不二雄Ⓐは、地元高岡のおとなり氷見市の出身。その高岡から氷見まで行くJRの氷見線には、忍者ハットリくん列車が走り、市中心部にある生家のお寺は見学もできるようになっている。近くの比美町商店街には、まんがロードとしてキャラクターのモニュメントが並び、そばの橋にはカラクリ時計があるなど、氷見では藤子不二雄Ⓐキャラクターをいろいろなところで楽しめるようになっている。

そして、商店街にある、藤子不二雄Ⓐ作品を展示した「氷見市潮風ギャラリー」は、今年の夏リニューアルされたそうだ。何年か前に、一度行ったことはあるが、どのようにリニューアルされたのか、また行ってみようと思う。

この『81歳いまだまんが道を…』を読むと、漫画版の『まんが道』もあらためて読んでみたくなった。「あすなろ編」「立志編」「青雲編」が収録された、愛蔵版全4巻は持っているしね。しかし、その後が描かれた「春雷編」や、続編となる『愛…しりそめし頃に…』はまだ読んだことがない。潮風ギャラリーにはあると思うけれど、地元の図書館にもあるかなぁ。

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