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海よ、やすらかに 喜多嶋隆

4月の初め、湘南の海岸に大量の白ギスの死体が打ち上がる事件が続いていた。異常を感じた県の要請で対策本部に呼ばれたのは、海洋生物の生態系を守る魚類保護官・銛浩美。魚の大量死に隠された謎と陰謀を追う!

海よ、やすらかに 喜多嶋隆:書籍 | KADOKAWA(最終訪問日:2014年03月16日)

喜多嶋隆の新刊、『海よ、やすらかに』がKADOKAWAより。久しぶりの単行本。この前の単行本が2006年10月発行だから約7年半ぶりか。いつも文庫本で書き下ろしの新作が読めるのは懐にもありがたいけれど、たまにはボリュームのある単行本も読みたいかな。

今作の主人公は、ハワイ大学の海洋生物研究所に勤める銛浩美。大きな仕事が一段落した浩美の元へ、日本の母親から湘南の海岸に大量の魚の屍骸が連日打ち上がっているとの一報が。浩美は、地元の海を救うために緊急帰国して調査を進める……。

喜多嶋作品としては定番の、ハワイや湘南そして海をテーマにした作品。また、漁業の実態や海洋汚染、行政の体質などといった問題にも切り込んだ内容に。いつもとは毛色が違う雰囲気で、ボリュームも内容もとても重厚感のあるミステリ小説となっている。

今作の浩美が作中でとった行動や決断は、少しすっきりしない部分もあるけれど、それでもあいかわらずかっこいいヒロイン。いつもと雰囲気が違う内容でも、登場人物たちから喜多嶋作品らしさが感じられるのが、安心して読めるところだね。

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