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算用数字と漢数字の使い分け

日本語の文章の中で使われる数字には、算用数字と漢数字の2種類がある。普段文章を書く時に、この2種類を、どう使い分けているだろうか。

縦書きの文章ならば、ほとんど漢数字で問題がないのだが、仕事で作るカタログやパンフレットなどの文章は、最近は横書きが多く、また、このブログのようなネット上の文章も、ほとんどが横書きだ。

横書きの文章に出てくる数字は、基本的に算用数字を使って書いた方が読みやすいと思う。しかし、例外として漢数字で書いた方がいい語句が以外と多い。そんな時に、これは漢数字の方がいいのか、それとも算用数字のままでいいのかと、悩む事がよくある。

熟語や固有名詞の場合は、何も悩む事はなく、そのまま漢数字を使えばいい。「一石二鳥」や「三寒四温」、「四国」や「九重親方」を算用数字で書くのは、どう考えても不自然。「黒い三連星」や「一発貫太くん」だって、当然漢数字だろう。

問題は、数字をカウントする場合だ。これが、なかなか一筋縄ではいかない。

たとえば、「1本」「2本」というふうに数える場合は、算用数字で書きたい。それならば、「一つ」「二つ」はどうか? 「1つ」「2つ」でもいいような気もするが、数字を「いち、に」と数えるのではなく、「ひとつ、ふたつ」と数えているので、心情的には漢数字で書きたい。

では、「1人」「2人」の場合はどうか? これも、「ひとつ、ふたつ」と数えているので漢数字で書きたいところだが、その先は「さん、よん」と数えるので、それらと揃えるためにも、算用数字で書きたい。

しかし、「街角にたたずむ一人の女性」とか、「二人の世界に浸っている」といったように、数字の持つ意味合いが強いものは、漢数字で書いた方がしっくりと来る。「うちの家族は3人です」なら算用数字だが、「三人家族です」となると、やはり漢数字にしたくなる。このあたりはニュアンスの問題だと思うが、なかなか悩ましいところだ。

また、ほかの数字に置き換えられない数を含む語の場合。たとえば、「お勧めの一冊」とはいうが、「お勧めの二冊」とはいわないし、「世界でただ一人」とはいうが、「世界でただ二人」とはいわない。こういう場合も、漢数字で書きたい。

ほかにも、「二、三日」とか「数十人」といった、概数を表す場合。「5万」「10億」といった、万以上の数の単位なども、漢数字の方が読みやすそうだ。

これらに正解というものはないのだろうが、企業や団体で、ある程度の基準を設けているところはある。しかし、それも結構内容がバラバラ。

一応、それらを参考にする程度にし、自分用に横書きの文章で数字を用いる場合の基本的なルールを作ってはいるのだが、これまで書いてきたように、なかなかすんなりとはいかないのが現状だ。

ということで、このブログの文章の数字表記がバラバラなのは、ニュアンスによって変えるという、あいまいなルールで書いているからということを、ご了承いただきたい。

フィードバック

  1. ネット小説の場合、算用数字か漢数字かで迷う。 私は縦書きの時は、いつも漢数字を…

  2. 石原興一 より

    最近になって、新聞が縦書きなのに、すべて数字は算用数字を使っていることに気づき、以後、縦書きであろうと、横書きであろうと、すべて算用数字を使うようにしています。

  3. Hannya より

    数年前に、いろいろな新聞が算用数字への切り替えをしていました。今では数値を表すものは全て算用数字のところが多いみたいで。ネットと紙面で、データを変換なしで流用できるというのも要因かもしれませんね。

  4. 池田稔 より

    私も全く同じ悩みを持っています。諸悪の根源は新聞にあると思っています。これだけ横書きが増えてきている昨今、いい加減に横書き新聞が出てきていいと思っているのだが。

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